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スポーツをしたい子どもたちが悲しい思いをしないように
2020年6月に「特定非営利活動法人(NPO法人)FunPlace39」を設立してから3年が経ち、「障がいを抱えた娘を通じてチームができ、たくさんの方に支えられて、『一緒に生きる』という大切さを娘に教わったと感じています。 いろんな人たちと一緒になって活動できたことが、とても有難いですね」と宮浦さんは感謝の想いを口にした。
しかし、いまだに障がい者に配慮されたスポーツ環境は整っていない。福祉事業で水泳をスポーツ教育に取り入れているところは少なく、FunPlace39は入会待ちの待機者を抱えている。
FunPlace39は民間の施設を借りて活動をしているが、障がい者への理解がまだまだ十分ではなく、受入体制が整っているところも少ない。重い障がいを持った子どもも通うので、施設側の対応が難しいところもある。
「民間のスイミングプールだと、健常者の一般会員の目があり、継続して利用させていただくことが難しい」と宮浦さん自身、身をもって感じている。現在は、一般市民も利用する中での限られた時間だが、公共施設で優先レーンとして一部を借り活動している。
「現状、『スポーツがしたい』と願う障がいを抱えた子どもたちが我慢し諦めています。障がい者が継続して活動できる場所の確保は、本当に厳しく壁にぶち当たりながらも活動しています。でも子どもたちが悲しい思いをしないように、何とか自分たちで工夫して場所確保のために努力しています」