DDT 7.30後楽園 猛暑極まる真夏の炎天下に負けず、後楽園ホールでも熱い戦いが繰り広げられ熱気に溢れた!
DDT EXTREME選手権試合~超激戦!平田の戦友奇跡の集結!ノータッチキャプテンフォール&2カウントフォール・ハンディキャップデスマッチ 60分一本勝負。
<王者/キャプテン>平田一喜&ほうき&こけし&イス&やきとり&X(その他愉快な究極戦士達)vs HARASHIMA<挑戦者/キャプテン>の戦いがセミファイナルで行われた。
第58代王者・平田の初防衛戦である。
平田は、6.25後楽園大会で、MAO、ヨシヒコとの“3WAYダンス”サバイバル形式で、空位であったEXTREME王座決定戦を制し初戴冠した。そして、挑戦者に同じユニットDISASTER BOXのHARASHIMAを指名。
HARASHIMAは「断る理由なんかない。EXTREMEのベルトを僕は何度も巻いたことあるし、いろんなルールで戦ったことある。楽しみです」と快諾しカードが決定。
7月25日の調印式YouTube生配信でルールが発表された。平田とチームを結成する戦友にHARASHIMAは困惑。HARSHIMAはDDT EXTREME王座を4回戴冠し、幾度となく防衛を重ねてきた経験がある。
しかし、今回は「僕がやってきたジャンルじゃない」と困った表情で戸惑いながらも、「大火傷をしないか心配。これは試練だと思ってガッチリ闘います!平田から2カウント取ってベルトを獲ります!」と意欲を見せた。
まずは、挑戦者“ミスターDDT”HARASHIMAが登場。そして、平田チームの「究極戦士たち」、“こけしの中のこけし”のこけし、“悪の象徴”イス、“食えるものなら食ってみな”ヤキトリ、“てめえら全員掃除してやる”ほうき、そして、キャプテンでありDDT EXTREMEチャンピオンの平田一喜が「TOKYO GO」のミュージックと共に登場し、軽快なダンスで会場を盛り上げた。
一通りのボディチェックが終わると、まずは、こけし選手相手に若干警戒するHARASHIMA。こけし選手に腕を獲られ少し油断した隙にキャプテンの平田がホールド。1カウントで返すHARASHIMA。
次の相手はイス選手。ダウンしたところをHARASHIMA が突いていき、しかし、2発目のボディスラムを狙ったところを脇固めで返したイス。
HARASHIMAの反撃でイスをマットに叩き付けギロチンドロップするも、パイプ部分に強打し悶絶するHARASHIMA。その隙に平田がHARASHIMAを襲う。しかし、1カウント。なかなか2カウントの壁は高い。
戦友たちを相手に集中しているHARASHIMAの隙を狙って平田は2カウントを獲りにいく作戦なのだろうか!?
その後の対戦相手、赤ちゃん人形には優しく、番犬(わんわんパニック玩具)に慎重に対応するなど、誰であっても何であっても全身全霊で戦うのがHARASHIMAである。
そして、やきとり選手が登場すると、なんと非情にもHARASHIMAは食してしまった・・・。やきとり選手は息絶えた。
次に登場したのが、ほうき。場外にダイブしたり平田を乗せてコーナートップから飛んだり、平田とのチームワークで活躍。そして平田はチームの戦士たち一同をリング中央に集結させ、HARASHIMAに猛攻をかける。
最終的には、キャプテン同士の対決となった。HARASHIMAが平田に「こいよ」と挑発。平田はHARASHIMAにエルボーを叩き付ける。
しかし、HARASHIMAの強烈な蹴りが平田の胸部に炸裂。それでも、負けじとエルボーで対抗する平田は「負けたくねー」と絶叫。
HARASHIMAが蒼魔刀を仕掛ける場面で、平田が一発逆転、首固め。カウント2を取った。一瞬のことで、呆然とするHARASHIMAだったが、平田に手を差しのべ握手。平田の勝利を讃えた。
HARASHIMAから腰にベルトを巻いてもらった平田。称賛の平田コールが会場を沸かせた。
第58代DDT EXTREME王者として初防衛戦を制した平田一喜。試合後のリング上で平田はマイクを手に取り「HARASHIMAさん、初防衛戦の狂ったルールをドンと受け止めてくれてありがとうございました!」と想いを口にした。
「やっぱりこのEXTREMEというベルトはすごく夢があるし、僕にぴったりな気がします。なんだか、どんな相手でも勝てそうな気がしてきました」と。
その瞬間、「おい、平田くん」と姿を現したのは坂口征夫。すると、平田は「撤回します」と即答。リングで正座させられた平田に、「次の挑戦者は俺だ」と強制的?に決定させた。
坂口は「もうわかっていると思うけどさ、俺のものは俺のもの、平田のものは俺のもの。以上」。挑戦が決まった坂口は「DDT上がって11年、初めてEXTREMEに挑戦する。良い誕生日プレゼント、待ってるよ」と強気の言葉を口にした。
バックステージで平田は、「初防衛成功しました!ありがとうございます!HARASHIMAさんがこんなルールを受けてくれて感謝です。(ほうき、イスたち戦友に)これからも親友でいてください。勝って幸せな気分も束の間、いやあ、坂口さんかよ。なんとか坂口さんの弱点を見つけて、いつもやられている分、の●太の仕返しとして防衛しますんで、皆さんどうかおんぶする気持ちで次の応援よろしくお願いします!」と感謝を言葉にしながらも、次の防衛の意気込みを語った。
HARASHIMAは、「平田と戦ってみてしっかりとしたチャンピオンだなと感じました。平田のフィールドに付き合わされる形もあったけど、でも何を差し引いても、EXTREMEのチャンピオン・平田一喜だとすごく感じました。今日は完敗です。僕がDDTでやってきた対戦相手とは違ったので悪戦したけど、最後2カウント獲られたのは、それはもう事実であるしそれまでの過程はあるけど、平田がチャンピオンだと感じた日でした」と」平田の勝利を讃えた。
8月13日(日)後楽園大会、DDT EXTREME選手権試合<王者>平田一喜vs坂口征夫<挑戦者> ※第58代王者2度目の防衛戦、見逃せない一戦である。チャンピオンの平田が決めるルールにも注目。
全試合結果
【大会名】Summer Vacation 2023
【日時】2023年7月30日
【会場】東京・後楽園ホール
【観衆】761人
▼ダークマッチ 15分一本勝負
○夢虹 vs 須見和馬●
5分22秒 片エビ固め
※フェニックス・スプラッシュ
▼オープニングマッチ 30分一本勝負
藤田ミノル&○MJポー vs 高尾蒼馬&瑠希也●
8分24秒 体固め
※デスバレーボム
▼第二試合 スペシャルタッグマッチ~ノータッチルール 30分一本勝負
飯野“セクシー”雄貴&○男色“ダンディ”ディーノ vs 彰人●&土井成樹
12分15秒 漢固め
※マスキュラー・セクシードライバー
▼第三試合 30分一本勝負
○火野裕士&大石真翔&納谷幸男 vs 秋山準&岡田佑介&高鹿佑也●
8分7秒 体固め
※Fuckin’BOMB
▼第四試合 坂口征夫50歳記念試合~スペシャル6人タッグマッチ 30分一本勝負
○坂口征夫&赤井沙希&岡谷英樹 vs 石川修司&タノムサク鳥羽&高梨将弘●
11分26秒 エビ固め
※神の右膝
▼第五試合 30分一本勝負
○クリス・ブルックス&アントーニオ本多&正田壮史 vs 樋口和貞&鈴木鼓太郎&石田有輝●
11分49秒 片エビ固め ※プレイングマンティスボム
▼セミファイナル DDT EXTREME選手権試合~超激戦!平田の戦友奇跡の集結!ノータッチキャプテンフォール&2カウントフォール・ハンディキャップデスマッチ 60分一本勝負
<王者/キャプテン>○平田一喜&ほうき&こけし&イス&やきとり&赤ちゃん人形&番犬&コールドスプレー&大鷲透人形 vs HARASHIMA●<挑戦者/キャプテン>
13分21秒 奇跡を呼ぶ一発逆転首固め
※第58代王者が初防衛に成功。
▼メインイベント スペシャル6人タッグマッチ 30分一本勝負
KONOSUKE TAKESHITA&○佐々木大輔&KANON vs 上野勇希●&MAO&小嶋斗偉
17分44秒 ミスティカ式クロスオーバー・フェースロック
<インフォメーション>
チケット等、詳細はDDTプロレスリング公式サイトをご覧ください。
試合は動画配信サービスWRESTLE UNIVERSEでお楽しみください。
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文/黒澤浩美
写真提供/DDTプロレスリング