【DDTプロレス 6.25後楽園】第77代KO-Dタッグ王座決定戦!上野勇希&小嶋斗偉組、ベルト戴冠できず

6.25後楽園大会のセミファイナルはKO-Dタッグ王座決定戦。王座を争ったのはThe37KAMIINAの上野勇希&小嶋斗偉とダムネーションT.Aの佐々木大輔&MJポー。この王座はしゅんまお(勝俣瞬馬&MAO)が保持していたが、5.21後楽園で勝俣が右足負傷、無念の王座返上。「勝俣さんの無念の思いと熱意を受け取って」と上野・小嶋組が名乗りを挙げた。

6.3横浜大会でこのカードが決まって以来、激しい舌戦で火花を散らしてきた小嶋と佐々木。前哨戦では椅子攻撃を繰り出すなど反則行為をも辞さない振る舞いだったが、とうとう決着の時が訪れる。そんな、磁石の同じ極のように反発し合う小嶋と佐々木。リング上ではどんな対峙が見られるのか?

放送席から欠場中の勝俣瞬馬がゲスト解説を務める中、4人がリング上に登場。ゴングが鳴る前に佐々木が小嶋に殴り掛かり、試合が始まった。序盤から場外での乱闘となり、小嶋を激しくフェンスに叩き付ける佐々木。

そして、佐々木が放送席にいる勝俣のもとへ来て、松葉杖を勝俣の背中に振り落とした。そのまま松葉杖で小嶋を何度も攻撃。松葉杖が曲がるほどの殴打で、小嶋は相当なダメージを負った。

「佐々木大輔は弱い物には強い」と勝俣が話す通り、本大会も小嶋は集中攻撃を浴び、体力の消耗が激しい。そこへ、勝俣の「小嶋、がんばれ!」の掛け声とともに会場全体が「小嶋、がんばれ!」コールに包まれた。

勝俣と観客の声が小嶋に届き、強烈なドロップキックが佐々木に炸裂。小嶋の頑張りに火がついた上野も、フロッグスプラッシュを決めるがなかなか3カウントが遠い。小嶋も応戦し、勝俣直伝の合体技「My MADMAX!」も失敗。小嶋がトップロープから場外に落下。背中を強打し、かなりのダメージを受ける。リング上では佐々木のスピア―が上野を捉えた。

大柄なMJポーには小嶋のエルボーがなかなか効かない。しかし、小嶋の強烈なラリアットがMJポーをマットに叩きつけ、上野のミサイルキック、そして小嶋がMJポーの巨体をジャーマンで投げつけた。

さらに小嶋は勝俣の得意技である「ととのえスプラッシュ」を投下。だが、セコンドの藤田ミノルが、カウント中のレフェリーをリングから引きずり出し場外へ。レフェリーがいないリング上は無法状態。佐々木はレフェリーに暴行行為、椅子を持ち出し小嶋に叩き付け凶器攻撃とやりたい放題。

小嶋は、椅子を手にコーナーに上る佐々木を追いかけ、雪崩式ブレーンバスターで投げると、上野がフロッグスプラッシュ。そして、ついに「My MADMAX!」が決まった。しかし、MJポーがカットに入りカウント2。小嶋ワンダーランドで、佐々木を完全に仕留めたかと思われたがカウント3ならず。だがここで欠場中のKANON(ダムネーションT.A)がスタンガンを手に乱入。

最後は佐々木がダイビングエルボードロップを小嶋に投下、そのままクロスフェイスに。必死に耐えた小嶋だったが、最後は無念のギブアップ。第77代KO-Dタッグ王座は、佐々木大輔&MJポーが戴冠。

上野&小嶋にとっては、悔しい結果となったが、「今回で眠れる小嶋を起こした!もっとブラッシュアップして小嶋とのタッグでもう一回挑戦して絶対獲る!」と上野はコメント。小嶋は「勝俣さんの想いを果たせなかったのも悔しいし、自分の負けた弱さにも悔しい。もっと強くなるために佐々木さんとシングル戦いたい」とリベンジを視野に闘志を燃やしている。

<インフォメーション>
チケット等、詳細はDDTプロレスリング公式サイトをご覧ください。
また試合は動画配信サービスWRESTLE UNIVERSEでお楽しみください。
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文/黒澤浩美 写真提供/DDTプロレスリング

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