4.30後楽園大会でBEYOND THE SEA tag王座(ビヨンド・ザ・シータッグ王座)次期挑戦者チーム決定戦が行われ、中島安里紗・彩羽匠組に勝利した笹村あやめ・海樹リコ組(リトベリ)。6.28新宿FACEで朱崇花&真琴(ラスエゴ)が保持するビヨンド・ザ・シータッグ王座への挑戦が決定。5.30新木場はシングルマッチの前哨戦が組まれた。
セミファイナル ビヨンド・ザ・シータッグ前哨シングル2番戦① 朱崇花 vs 海樹リコ
5.25新木場は、タイトル戦を前にシングルの前哨戦。海樹リコはセミファイナルで現在センダイガールズワールドシングル王者の朱崇花と対戦した。
試合前リコは「朱崇花さんとのシングルは、私が対戦を希望してもシードリングでなかなか組まれなかった。昨年7月、私のデビュー2周年の時に初めて対戦。あの時は本当に何もできず不甲斐ない試合になった。私生活でもお世話になっている先輩なので、成長した姿をぶつけたい」と語っていた。だが試合は、その思いとは裏腹に壮絶な戦いとなった。
序盤、グラウンド攻防はキャリア8年の朱崇花が、キャリア3年のリコをコントロール。朱崇花にサイドヘッドロックで締め上げられ、脱出することができず苦しむリコ。
リコは朱崇花の胸に重いエルボーを何発も打ち込むが、朱崇花は笑顔でリコの攻撃を受ける。セコンドの南月たいよう(シードリング代表)から「テイクダウン」と朱崇花をリングに倒すように発破をかけられる。その声に応え、リコはドロップキックで朱崇花を倒す。
だが戦いの場がリング下に移ると朱崇花が一枚も二枚も上手。朱崇花はリコにイスを投げつける。この攻撃でリコは流血。なんとかリングに戻るリコに攻撃の手をゆるめない朱崇花。
朱崇花のムーンサルトプレスを寸前でかわしたリコはドロップキック3連発から起死回生のノーザンライトスープレックス。だが朱崇花はカウント2で跳ね返す。
最後は朱崇花はみちのくドライバーⅡからカウント3。力の差をまざまざと見せつけられたリコだった。
◯朱崇花(17分41秒 みちのくドライバーⅡ→片エビ固め)海樹リコ✕
メインイベント ビヨンド・ザ・シータッグ前哨シングル2番戦② 真琴 vs 笹村あやめ
つづいてメインは王者・真琴と挑戦者・笹村あやめのシングルマッチ。やはり試合を優位に進めるのはチャンピオンの真琴。
真琴は脇固めで笹村の右腕を締める。なんとかロープブレイクし立ち上がる笹村を真琴のビッグブーツが襲う。
最後は真琴が盛艶のうねりでカウント3。
◯真琴(17分18秒 盛艶のうねり→片エビ固め)笹村あやめ✕
6.28新宿FACE、ビヨンド・ザ・シータッグ王座前哨戦はチャンピオンチームが2連勝した。
試合後、真琴は「私と朱崇花嬢、どっちも勝っちゃったですね。(対戦相手に)恨みはないけど、このベルト(ビヨンド・ザ・シータッグ王座)を引っぺがそうとするなら、こちらも全力で蹴り殺させていただきます」とコメント。
そして朱崇花と並び「(笹村&リコ)はゴージャスな2人のあとに、このベルトが似合うとでも思っているんですか?ちょっと身長が足りないんじゃないですかね…」と話す。
すると笹村が真琴の会話をさえぎるように「ペラペラしゃべりながら、見た目がどうとか関係ないから。必ず私たちがお前らからベルトを引っぺがえして。お前らも血まみれにしてやるよ」とリングをあとにした。
今年7月でデビュー3周年を迎える海樹リコ。シードリング生え抜きのレスラーとして、6.28新宿のリングでビヨンド・ザ・シータッグ王座を取り戻すことはできるのだろうか。
<インフォメーション>
6.28新宿FACE、挑戦者・海樹リコ&笹村あやめ組が王者・朱崇花&真琴組に挑むBEYOND THE SEA tag王座(ビヨンド・ザ・シータッグ王座)戦。挑戦者チームは5.25新木場大会の雪辱を果たすことができるのか。
また中島安里紗の持つBEYOND THE SEA SINGLE王座戦も決定。挑戦者は青木いつき(ショーンキャプチャー)。詳しくはシードリングWEBサイトをご覧ください。
取材・文/二木 公人