【DDTプロレス 上野勇希 中編】どの試合も気持ちは変わらない。「DDTを見せるんだ」という強い気持ちでリングに上がっています

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シャイニングボールを秘めていた竹田光珠が試合で大解放

――カーラ・ノワールに勝利し、10.23後楽園でDDT UNIVERSAL王座2度目の防衛戦。対戦相手が竹田シャイニング光珠。DNA時代のタッグパートナー。フェロモンズに加入し、当時の姿と変わってしまった竹田選手と戦って、どうでしたか?

上野:実は竹田さんは変わってなくて、ずっとシャイニングボールを秘めていただけ(笑)。

僕からすると、「やっと解放された竹田光珠と試合ができるな」という感じだったので、戸惑いみたいなものは無かったです。

それに竹田さんは筋肉がすごいから、Oバックでもいやらしく感じないですね(笑)。

KING OF DDT 2023 2回戦の相手は鈴木鼓太郎

D王GP優勝で成長した上野、そしてUNIVERSAL王座防衛戦・3WAYマッチへ。

――昨年の「D王 GRAND PRIX 2022」は優勝。準優勝が初出場の納谷幸男選手。後輩も育ってきている中で初優勝はいかがでしたか?

上野:やっぱりD王GPはとても過酷ですけど、たくさんシングルマッチができるから僕はすごく好きなシリーズです。このリーグ戦の良いところは、出場選手全員が「D王GPで優勝するんだ」という志で全力投球。

昨年は海外からの選手も出場し、その中で優勝できたのは、実力だけではなく、いろんなものの掛け合わせで勝ち抜けたな、と感慨深い大会でした。

実力で優勝したという気持ちはなかった。タケがアメリカに行くと知った時から心に決めていた「DDTは僕が背負う。僕がDDTを引っ張る」という気持ち。

その気持ちで挑んだから「過酷なリーグ戦とはいえ優勝して当然」というのはもちろんのこと、「この僕が優勝しないで誰がすんねん」と。自分の中で「僕が一番強い」という自信もあった。

優勝できた喜びも大きいけど「さあ、これからDDTを背負うぞ!」と改めて気持ちが引き締まりました。僕は「DDTを背負って、DDTの顔になる。DDTは上野がいるところで、上野がいるのがDDT」を証明したい。それ以上に、もっと世間にDDTを広めたい。

嬉しい気持ち以上に、「やっとそのチャンスを得たな」と思ったのがD王GPの優勝でした。結果として年末KO-D無差別級王座の樋口和貞さんに敗れ、ベルトには届かなかったけど、2022年のD王GPを制したことが自信に繋がりました。

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