【DDTプロレス 上野勇希 中編】どの試合も気持ちは変わらない。「DDTを見せるんだ」という強い気持ちでリングに上がっています

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“世界一の入場をする男”と称されるバレエダンサーレスラー「カーラ・ノワール」

――前回の取材(2022年8月)は高梨将弘選手の持つDDT UNIVERSAL王座に挑戦する前でした。高梨選手に勝利し上野選手は第8代DDT UNIVERSAL王座戴冠。2022年9月、初防衛戦の相手はカーラ・ノワールでしたね。

上野:とにかく初防衛戦はめちゃくちゃ楽しかった。DDT UNIVERSAL王座を戴冠して、コロナ禍中にも関わらず、初めて開催できた世界に向けてのタイトル戦。

海外からわざわざ来日し、「このベルトを獲ってDDTにもっと参戦したい」というカーラ・ノワールの心意気が、とにかく嬉しかった。一つの目標として自分の肉体を全て使って出しきってもらおうと思いました。

それは、UNIVERSALチャンピオンとしての責任だと感じていたし、何よりコロナ禍で来日してくれた彼にリスペクトの思いが強いです。

――来日する前に届けられたカーラ・ノワールの情報で「すごい選手来る」と思っていました。ただ登場シーンが衝撃的で「もしかして入場がピークかも」と感じたのですが、とても器用な選手で身体能力も高かった。実際に戦った上野選手はカーラ・ノワールにどのような印象を持ちましたか?

上野:それで言うと、入場は意外とすごくなかった(苦笑)。“世界一の入場をする男”と称され、バレエダンサーレスラーと言われるだけあって、派手だし、やっぱりなかなか見たことがないレスラーです。でもDDTには超人気ダンシングスター’平田一喜’がいるので(笑)

エンタメ要素以外に驚異的なプロレス力がないと記憶に刻まれるものはないな、と改めて思いました。その点、カーラ・ノワールはリングシューズを履かず裸足。

その上、運動能力抜群だし、レスリングの地力もあった。すごくDDT向きの選手で、もっとやれる空気を感じましたね。

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