――自分のやるべきことを見つけてアメリカに渡った竹下選手。日本での活動を任された上野選手とMAO選手と勝俣選手は、現在DDTの中心にいると思います。
上野:仲間が動くためには、まず自分が動くことが大事。The37KAMIINAは、みんなで前に並んで走らないといけないチーム。その気持ちと行動が確立されてきた、という実感はあります。
僕たちが一歩一歩ハードルを超えてきたからこそ「DDTと言えば僕たちThe37KAMIINAなんだ」と自覚して言えるようになりましたね。
小嶋斗偉も同じように着実に積み重ねている。まだまだキャリアが浅いから驚くほど飛躍的に上がったわけではないけど、小嶋こそ見えない努力を積み重ねている。それがいつ、どのタイミングで大解放されるのかワクワクしています。
タケがいなくなり「こうなるだろう」という想定以上に、楽しくできていますね。
――竹下選手、上野選手、MAO選手、勝俣選手同列の4人The37KAMIINAに小嶋斗偉選手が加入。後輩ができたことで、先輩として責任感を感じることはありますか?
上野:それは無いですね。僕らのいいところは、先輩後輩とか関係ない点です。もちろん僕たちはキャリアが長いので、試合で小嶋が良くなるためにアドバイスはします。でも本当にフラットな関係で隔たりが全くない。
The37KAMIINAはプロレス界でも珍しいくらいに仲良し。小嶋も含めて各々が「俺らはやらなあかんよな」っていう意識が強いから、The37KAMIINAが崩れることはない。
タケは日本にはいないけど、今でもThe37KAMIINAのメンバーだしDDT所属。だから僕たちは常に「5人でThe37KAMIINA」という気持ちです。定期的にLINEでやり取りするし、アドバイスや情報交換もします。
全員うまくバランスを保って支え合い、仲間としてお互いがお互いをちゃんと尊重している。それは離れていても変わりません。
<中編に続く>
<インフォメーション>
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文/黒澤 浩美 取材/大楽 聡詞
写真提供/DDTプロレスリング