5.3神奈川・横浜武道館「MEGA MAX BUMP 2023 in YOKOHAMA」DDT UNIVERSAL王者・遠藤哲哉がMAOを挑戦者に迎えた初防衛戦。試合前から舌戦を繰り広げた両者の戦いは、遠藤が勝利を飾った。
遠藤は白石市、MAOは大崎市と宮城県出身対決となったDDT UNIVERSAL戦。
試合前の記者会見でMAOは、「僕がUNIVERSALにふさわしい。ベルトを獲ってそこから見せていく景色で僕は証明していきたい」とキッパリ宣言。
対する遠藤は、「タイトル戦に勝利して未来を見せて行けるほうが正解。主張を通したければ俺に勝ってUNIVERSAL獲ってみろ!」とMAOをけん制した。
DDT UNIVERSAL戦はセミファイナル。
挑戦者のMAOはThe37KAMIINA(サウナカミーナ)の上野勇希、小嶋斗偉をセコンドとして引き連れ登場。遠藤は、一人険しい表情で入場した。
リングに立った二人は、にらみ合い。ものものしい緊張感が漂う。そしてゴングが鳴り試合開始。
序盤は、お互いの出方を伺いながらの静かな攻防。徐々に身体能力の高さを武器にした攻撃を繰り広げていく。
コーナーに上ったMAOを遠藤が阻止。ところが両者崩れた勢いで遠藤がロープ金属部分にあばらを直撃。強烈な痛みに悶える遠藤にMAOはコーナートップからダイビングフットスタンプを投下。
形勢が逆転し遠藤がボディスラムやスリーパーホールドで執拗に痛めつけるも、MAOは奇怪な体勢で中指を立てて揺さぶりをかける。その隙をねらってMAOは遠藤にフェイスロック。
MAOはみちのくドライバーⅡ、キャノンボール450°で勝負に出たが、遠藤を沈めることができない。
遠藤はバーニングスタープレスで決めるが、これをカウント2で跳ね返すMAO。唖然とする遠藤は、再びバーニングスタープレスを放つも、MAOに逃げられ自爆。
終りが見えないスリリングなシーソーゲーム。最後は遠藤が「テツヤ・イン・ザ・スカイ」でMAOから3カウントを奪い、DDT UNIVERSAL王座の初防衛に成功した。
試合後、7.23両国大会において「元WWEのスーパースター」の参戦が発表され、UNIVERSALのベルトを獲りにくると宣戦布告。元WWEのスーパースターは5.21後楽園大会で明らかになるという。
遠藤は試合後、「このベルトを防衛するには最高の相手だが、KING OF DDTの優勝者はKO-D無差別級挑戦があるから同日だと(DDT UNIVERSAL王座)防衛戦は出来ない可能性が大」と、KING OF DDTトーナメント制覇しKO-D無差別級王座戴冠が目標であることを語った。
「KING OF DDTトーナメント」は5.6新宿FACEから始まる。遠藤の対戦相手は、同門バーニングの秋山準。この日、勝俣瞬馬に敗れDDT EXTREME王座を手放した秋山は「トーナメントは遠藤に譲る」と話しているが腹の底は見えない。
昨年トーナメントを欠場した遠藤は、MAOに勝利した勢いのまま「KING OF DDTトーナメント」を制することができるのか?5.6新宿FACE初戦の秋山戦が肝になる!
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文/黒澤 浩美 編集/大楽 聡詞
写真提供/DDTプロレスリング