【DDTプロレス 遠藤哲哉(後編)】~向こうには向こうのチャンピオン像があるし、俺には俺のチャンピオン像がある~

――DDT UNIVERSAL王座が、DDTの門番的な役目ということですか?

遠藤:そうです。「誰でも挑戦できる」って言うと、ちょっと価値が低く見られがちですけど。でも、他団体の選手が初めて挑戦するベルトであったとしても、DDTのレベルの高さを認識するベルトにしたい。UNIVERSALに挑んでくる世界中の挑戦者をDDTが迎え撃つというような感じ。

――前回、2か月前に取材させていただいた時、遠藤選手が「今年は欲を持ってさまざまなベルトに挑戦したい」と話してくれました。その最初の挑戦がDDT UNIVERSAL王座のベルト。DDTにはKO-D無差別級王座やEXTREME王座もあります。その中でDDT UNIVERSAL王座のベルトというのは、遠藤選手自身の中での位置付けとして、 今話してくれたように「他団体の選手が挑戦しやすいベルト」という感じでしょうか。

遠藤:そうですね、KO-D無差別級王座は挑戦資格にトーナメントだったりリーグ戦だったり明確なところがあるんですけど、DDT UNIVERSAL王座はきちっと確定したルールはないので今まだ模索中な部分もあるんです。

2019年12月29日設立の比較的新しい王座で、僕も第10代王者なのでまだ歴史が浅い。だから、この自分の中のチャンピオン像を反映していく時かなと思って。

――そうなんですね、そんな時に同じ宮城県出身のMAO選手がDDT UNIVERSAL王座挑戦に名乗りを上げてきたのですね。

遠藤:対戦相手にもよりますが、初防衛戦はハードルが高い。王者になりたてでお客さんに浸透しきっていないこともあるので、それがハードルの高さを押し上げているのだと思います。

1 2 3 4

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

Share me!
  • URLをコピーしました!
目次