5.3神奈川・横浜武道館「MEGA MAX BUMP 2023 in YOKOHAMA」でDDT UNIVERSAL選手権を直前に控える、第10代UNIVERSAL王者・遠藤哲哉。挑戦者は今年に入り絶好調!KO-Dタッグ王座V5を達成し勢いにのるMAO。初防衛戦を前に、遠藤が胸に秘めた思いを打ち明けた(全2回)。
2.21東京ドーム・武藤敬司引退興行に出場
――まるスポ前回の取材から2ヶ月。この2ヶ月間、遠藤選手は濃厚な時間を過ごしたように思います。2.21東京ドーム・武藤敬司引退興行に出場。プロレス人生で初めて3万人の観客の前でリングに立ってみていかがでしたか?
遠藤哲哉(以下、遠藤):照明がリングに当てられ、観客が見えなかった。だからお客さんとの距離がすごく遠くに感じました。リング上に自分たちしかいない感覚。暗い中から声援は聞こえたけど、お客さんの表情を見る余裕は全くなかった。
ただ入場の時は東京ドームの雰囲気を噛み締めながら、すごくゆっくり歩いたので、それほど緊張感はなかったんです。花道を堪能し過ぎましたけど(笑)。東京ドームは、今まで上がってきたリングの雰囲気とは全然違いました。
――DDT提供試合は、かなり声援が飛んでいました。リング上で聞いていた選手は「気持ちいいだろうな〜」と思いました。
遠藤:メチャクチャ気持ちよかったです(笑)。ちょっと自意識過剰かもしれないけど、あの試合で一番歓声が湧いたのは、僕の「遠藤スペシャル(変形ケブラーダ)」の瞬間だったと思います。本当にたくさんの声援が届きました。
――同感です。あの会場にいて僕もそう思いました。東京ドームのカードは、「The37KAMIINA(サウナカミーナ)」のMAO&勝俣瞬馬&上野勇希&小嶋斗偉vs遠藤哲哉&岡谷英樹&高鹿佑也&正田壮史。試合前に「The37KAMIINAをピックアップするために、自分たちが当て馬みたいにされた」と話していましたが、覆すことができましたか?
遠藤:今のDDTの勢いをアピールできたと思います。結果的に負けたけど、内容ではThe37KAMIINAに全然劣っていなかったと思う。ただプロレスは勝ち負けも大切。
勝てなかったことを、僕も含め若手の高鹿も正田も岡谷も反省するべきだと思います。
そして3万人の観客の熱を感じてしまった。自分の中で「またいつかあのリングで」という思いが生まれましたね。
今回は武藤さんの引退興行に招待してもらいましたけど、今度はDDT主催で東京ドーム大会を開催しなければいけないなと思いました。