【DDTプロレス MAO(中編)】~今だからこそ必要。MAOが追い求める“UNIVERSAL”の意義~

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いきなり訪れたAEW出場

――AEW出場がギリギリで発表されたそうですが、開始2時間前で決まったんですか?

MAO:AEW DARKって、前もってカード発表されないんです。

――事前に「自分たちは出たい」とか、出場希望を伝えるのでしょうか?

MAO:なにもないです。会場に行くだけ(笑)。3月30日(木)と31日(金)にロスでDDTの大会がありました。4月3日(月)にニューヨークでAEW大会があったので、瞬馬と上野さんと「出場できるかわかんないけどバックステージ見たり、どんな雰囲気か、ちょっと見に行ってみよう」と。とりあえず、みんなでAEW会場には行こうとなったんです。

ロスからニューヨークまでの交通費とか費用は全部自腹。DDTが予約してるホテルは4月1日(土)まで、滞在延長分の宿泊を自分たちでブッキングして、出場できるかどうかわからない大会に、とりあえず向かいました(笑)。

会場ついて、「DDTのMAOです」と一通り挨拶。その日はテレビマッチが3大会開催され、最初にダークマッチのAEW DARK(ダーク)、そして本戦のAEW Dynamite(ダイナマイト)、最後にROHの大会。現在、ROHのオーナーはトニーカーン。

「試合出場の声がかかるといいな」と思いながらケータリングを食べていたら、さくらえみさんが「試合組まれたよ」と教えてくれたんです。「マジっすか!」って3人で驚きました。

出場選手は控室のホワイトボードに、突然手書きで名前を書かれるんですよ。いきなり会場に飛び込んでいって、試合組んでもらえたのは、ラッキーでしたね。

別の日、プロモーターに売り込みかけたら、もう一試合決まったり。「自分の足でガンガンに動きプロモーターやレスラーと繋がって自分の顔と名前を売る」というのをすごくやりましたね。

ニューヨークに行かなかったらAEWに出場することもなかったし、「どうせ出られないだろう」と諦めていたらそれまでだし。滞在を延長し、食費や移動費、宿泊費も余計にかかったけど、行動して良かったですね。

――アメリカでの滞在を、全く無駄にしてないですね。

MAO:無駄にしちゃいけないですよね。SNSでスワンダイブ式フェニックススプラッシュがバズったのをキッカケに僕のことを知ってくれる人は増えました。「ヨシヒコが所属するDDTのレスラー」「マイク・ベイリーのパートナー」とか、いろんな方面から”MAO”というレスラーの名前が浸透していたので話は早かった。とにかくプロモーターやレスラーと連絡先を交換して売り込みました。
<後編に続く>

<インフォメーション>
5.3横浜武道館「MEGA MAX BUMP 2023 in YOKOHAMA」で王者・遠藤哲哉選手の持つDDT UNIVERSAL王座に挑戦するMAO選手。詳細はDDTプロレスリング公式サイトをご覧ください。
なお試合は動画配信サイトレッスルユニバースで配信されます。

MAO Twitter
MAO Instagram

文/黒澤浩美 取材/大楽 聡詞
写真提供/DDTプロレスリング

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