安定感抜群!バランスに優れた「しゅんまお」
――今年1.3後楽園でCDKとKO-Dタッグ王座決定戦。そこから現在まで5回防衛している「しゅんまお」。安定感抜群のタッグチームだと思います。
MAO:実は2016年ごろから勝俣瞬馬とはタッグを組んでいて8年目ぐらい。途中離れたりくっついたりありましたが、すごく歴史があります。
2022年1月から2月にかけてタッグリーグ「Ultimate Tag League 2022」が開催され、「しゅんまお」でエントリーしたけど、全く成績が良くなかった。
でも、「しゅんまお」でリングに上がる機会はちょいちょいあり、CDKと何度かタッグや6人タッグで対戦。その戦いの中でハイレベルな攻防が生まれたんです。
今年1月3日の東京・後楽園ホール、当時のタッグ王者「ハリマオ」が吉村直巳のケガによりベルト返上。しゅんまお vs CDKでKO-Dタッグの王座決定戦が行われました。ハリマオは強さを全面に打ち出したヘビー級のタッグチャンピオン。でも、しゅんまおとCDKの戦いはハリマオとは違う方向性の戦いです。
この王座決定戦に選ばれたのも、負け続けたけど昨年1年間頑張ったからなんだろうなってすごく思いました。
――今年1.3後楽園でCDKを破りKO-Dタッグ王者になりました。昨年負け続けた中、何か気づいたことがありましたか?
MAO:単純に僕個人と瞬馬個人の勢いがついてた時だったから。タイミングが良かったんだと思います。二人が成長して個々のスキルが上がった感じがしました。
去年1年間、試行錯誤を繰り返し成長した。お互いが高まったタイミングでのKO-Dタッグの王座決定戦だったから、ベルトを獲得できたと思います。
――昨年10.12後楽園「大石真翔デビュー20周年記念試合~メンズクラブ vs The37KAMIINA!」での6人タッグ戦(大石真翔&MEN’Sテイオー&旭志織vs上野勇希&MAO&勝俣瞬馬)。激しい技は使わないけど、「これぞ6人タッグ」を見せてもらいました。
MAO: 15年ほど前、大石さんは大日本プロレスでMEN’Sテイオーさん、旭さんと「ニューメンズクラブ」というユニットを組んで活動していました。「しゅんまお」は大石さんの弟子です。と言うことは自分自身のプロレスのルーツは「メンズクラブ」にあると言っても過言ではないんです。
流派的にもすごく好きだし、「しゅんまお」は根本的なタッグの戦い方を大石・旭から学んだことがすごく多い。
大石・旭は、どっちかが強くて、どっちかが主砲になるとか、強さに偏りがないんですよ。二人のチームワークで一丸となって力を発揮するタッグ。例えば、てっぺんが10だとして、8割片方が強くて片方が2割みたいなタッグではないんですよ。どっちも5と5なんです。
基本的に「しゅんまお」も5と5。試合一戦一戦、対戦相手やシチュエーションによって、どちらかが7になって片方が3になる時もある。逆もしかり、2になって8になる時もある。絶対10を超えない中でうまくやってるのが「しゅんまお」だと思います。
決して10を突き抜けてバランスを悪くしない。両方強すぎてもバランスが悪くなるし、弱すぎて10に達しないのも問題。常に二人で偏りなく10になるようにバランスを意識してやっています。