【DDTプロレス MAO(前編)】~今だからこそ必要。MAOが追い求める“UNIVERSAL”の意義~

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コロナ禍で苦しんだ2年間、ようやく自分を取り戻せてきた

――前回が1年前、ちょうど3.20両国大会でDDT UNIVERSAL王座のベルトを奪取した後でした。あの時、「2年間ほんとに辛いことが多かったので、これでやっと楽しくなると実感したタイトル奪取」と話してくれました。そこからだんだんMAO選手のプロレスに対するモチベーションが上がってきているんですかね?

MAO:結構、時世が良くなってきたのも関係しています。コロナ禍でのプロレスは本当にしんどかった。自分の中で2020年と2021年の区別をつけるのが難しいくらい。どんなに結果を残しても、どういうわけか辛くて重苦しかった記憶しかない。

やっぱり昨年後半から今年にかけてお客さんの入りが戻り、声を出せるようになってから、自分を取り戻した感じがします。

――コロナ禍に結構左右されましたか?

MAO:かなりしんどかったんです。そもそも僕はプロレスというコンテンツでお客さんを盛り上げて楽しませたい。コロナ禍中の無観客や声出しが出来ないのは、僕の中ではとても窮屈でやりづらい時期だったんですよ。

――人によっては無観客の方が試合に集中できるというレスラーもいましたし、観客がいないと声援がなくて自分の気持ちが盛り上がらないという選手もいました。

MAO:僕は圧倒的に後者の考えです。無観客はやっぱり辛い。「辛かったな」っていう記憶しかなかった。最近は地方大会でも声が出せるし、お客さんが乗せてくれれば乗せてくれるほどMAOはノリます。その点で、今、自分自身ノリノリなんだろうなって感じています(笑)。

僕はプロレスを全力で遊んでいます。って言い方は語弊がありますが、プロレスという中で、いかに自分の好きなようにできるかっていう考えでやってるんです。お客さんもプロレスを全力で楽しんでほしい。今まさに、お客さんと自分はマッチしてきてるのかなって感じがします。

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