【DDTプロレス 竹下幸之介】秋山準を倒しD王GP2年ぶり2度目の頂点へ(後編)

――11.22後楽園ホール、佐々木大輔戦は初戦とは思えない激しいぶつかり合いでしたよね。佐々木選手は、その試合で肋骨を骨折して欠場になりました。それ以外の選手との戦いはいかがでしたか?

竹下:11.29大阪のクリスとの戦い時、左腕が一番キツかったですね。その2日前に彰人さんと30分近く戦い、ずっと腕を攻められていました。その左腕をクリスも狙ってくるので。ただクリスとの試合は負けたけど納得の行く試合ができましたね。

 クリスとはタッグよりもシングルで戦ったことが多く、お互い密度の濃いプロレスをしてきた。僕たちだからこそできる試合をした気がします。結果的に負けましたけど、自分のプロレスを再確認できました。

――12.12成増でのHARASHIMA選手との戦いはいかがでしたか?

竹下:HARASHIMAさんとの試合は、負けたら優勝決定戦に出られない試合だったので「なんとしても勝ちたい、左腕を犠牲にしてでも勝ってやる!」という気持ちで戦いました。

 怪我の功名ではないけど僕が左腕を怪我しているので、相手が左腕だけ狙ってくる。だから対策を取りやすいというのはありましたね。僕も右腕のトレーニングをメチャクチャしたんです。右手だけでジャーマンを投げられるように。

――右腕だけでジャーマンって凄いですね!

竹下:クリス戦から使っていたんですけど、やっぱり右腕だけじゃ投げにくくて試合を通して改良していったんです。HARASHIMAさんの試合の時ピタリとハマって、左腕が使えない状態でもジャーマンを決めることができました。

――本当に怪我の功名ですね。そして、いよいよ12.27後楽園で2度目となる秋山準選手と戦うことになりました。

竹下:11.3大田区は「秋山準の前に立って自分のプロレスをぶつける」に尽きましたが、今回は2回目、それも初戦相手に取られているわけです。ここで2回目も取られると3回目がないので。

 これで僕が勝って1勝1敗のイーブンじゃないですか。「それで3回目どうなる?」という話になると思うので、今の僕は崖っぷちなんですよね。

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