――お二人が対戦した2015年は、「蹴る・極める・投げる」のみのクラシカルな戦いに感じました。
中津:2015年はデビューしてすぐだったので僕らはそれしかできなかった。
樋口:デビューして3、4か月ぐらい。何も出来ないですよ(苦笑)。
――しかし、それで熱狂を生むってすごいですね。プロレスはテクニックだけじゃなくて、気持ちの部分がどれだけ出るかが大切なポイントです。2015年のシングルマッチはデビューされたばかりですが、心にすごく響いた試合でした。
中津:悪い気はしないですね(笑)。もともと樋口は相撲出身。僕は総合格闘技の経験もあり、関節技や蹴りが多かった。
正直デビューしたばかりで出来る技も少なく、総合格闘技の技術を使わざるを得なかったんです。最近のファイトスタイルは、あの頃に比べると蹴りと関節技が減ってきました。
樋口:うん、確かに。
中津:どんどん総合格闘技寄りの戦いからレスラー寄りに変わってきたのは自分でも感じています。
<後編に続く>
<インフォメーション>
3月21日(火・祝)後楽園ホールで旗揚げ26周年ビッグマッチ「Judgement2023〜後楽園史上最長5時間スペシャル〜」でMAO&勝俣瞬馬組(The37KAMIINA)の持つKO-Dタッグ王座に樋口和貞&中津良太(ハリマオ)が挑戦。DNA時代を共に過ごした4人のタイトル戦、ゴング後にベルトを巻いているのは果たしてどちらのタッグチームか!詳細はDDTプロレスリング公式サイトをご覧ください。
なお試合は動画配信サイトレッスルユニバースで生配信されます。
樋口和貞 Twitter
中津良太 Twitter
取材・文/大楽聡詞 編集/黒澤浩美
取材協力・写真提供/DDTプロレスリング