――2017年6月に優宇選手が保持するプリンセス・オブ・プリンセス王座に挑戦、勝利しベルトを初戴冠しました。当時、チャンピオンだった優宇選手とは体格差がありますが、やりにくさはありませんでしたか?
坂崎:やりにくさはないですね。身体が大きい分、関節技も決まりやすいですし体力面でも勝てたりするので、精神的に負ける気はなかったです。ただ初めてベルトを巻いたことで浮かれてました。もう完全に「ウカウカ」してました。初防衛戦でベルトを獲られましたし(苦笑)。
――2019年3月にはAEWの旗揚げ戦に参加されましたよね。
坂崎:その当時、東京女子は海外に向けてのアピールをしていませんでした。そんな状況の中、Cyber Fightの動画サイト「WRESTLE UNIVERSE」が世界中に配信されている唯一のものかと。それを観ていた海外の方やケニーオメガさんが、私のスタイルを評価してくれてチャンスをくれました。「ガムシャラに走ってきたけど、そんな私を見つけてくれることがあるんだ」と。そして「プロレスって私の味方でいてくれる」と改めて感じた瞬間ですね。
――海外で試合をしてみて、ファンの反応はいかがでしたか?
坂崎:反応は素直ですね。例えば、東京女子のお客さんは「レスラーを育てる」感覚。気になるレスラーがいると、最初から応援し育っていく姿を見続けてくれます。2015年の総選挙の時は、応援してくれたファンの声があるから私は頑張れました。
海外の人は仕上がっているレスラーを見るので「今、目の前で行われていることが楽しいか楽しくないか」で判断します。もし私がしょっぱい動きをすると、ブーイングが起きます。こっちが派手にアクションをして、それがお客さんに伝わると大きなリアクションが返ってくるので分かりやすいですね。
――今後もAEWには参戦するんですか?
坂崎:状況が状況なので、いますぐ参戦するのは難しいと思います。でも色々学ぶことも多いので参戦させて頂ければと考えています。
<インフォメーション>
6年連続開催となる東京女子プロレス「イッテンヨン」後楽園ホール。メインイベントはチャンピオン坂崎ユカ選手が、同期である辰巳リカ選手の挑戦を受けるプリンセス・オブ・プリンセス王座選手権。詳細はこちらをご確認ください
また1・4後楽園大会の模様はインターネットテレビ局ABEMAの格闘チャンネルで生配信され、動画配信サービス「WRESTLE UNIVERSE」では初の全編英語での実況生中継が行われます。
取材・文/大楽聡詞
写真提供/DDTプロレスリング