【スケートボード 永原 悠路(ながはら ゆうろ)前編】スケートボードは自分に勝つか勝たないかの競技。メダルはあとから付いてくる

――永原選手は前向きですね。

永原:大腿骨のケガをキッカケに、ものごとを前向きに捉えるようになりました。

大会の成績に納得できなかったり練習で上手くいかなかったりと、思うようにいかないことが続くと視野が狭くなりがちです。そんな時、冷静になるようにしました。以前に比べてメンタル的には強くなったと思います。

――周りのサポートはどうでしたか?

永原:骨折した当時、自分はスケートボードを続けるつもりでいたし、選手としても上を目指すつもりだったので、「早く治すしかない」と思っていました。

逆に周りは大変だったようです。父は「もう悠路はスケートボードができないのではないか…」と感じたらしいです。

周りの人達はすごく深刻に捉えていましたが、僕は「スケートボードができない」なんて1mmも感じなかったです。

あとで話を聞いて「周りに心配をかけてしまった」と痛感しました。

――永原選手は周りから愛されていますね。

永原:ケガをする前は視野が狭かった。ケガをしたからこそ周りの人の気持ちを理解することができました。それまでは本当に自分のことしか考えてなかった。

その結果ケガにつながったのかもしれない…と思うようにもなりましたね。

「自分を大切にすること=周りの人を大切にすること」につながった気がします。今はそのことを意識しながらスケートボードをしていますね。

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