【プロレスリングWAVE 宮崎有妃】今年、葛西純と戦いたい(5)

――宮崎さんが思うハードコアマッチの魅力はなんですか?

宮崎:ハードコアって結構頭を使うんですよ。リング上にある机やイスを、「ここで技を出したら、隣に置いてある机を使えるぞ」とパズルを組み立てるように試合するんです。

それが複数の選手と戦っていて、「あれっ、イスがない」と想定していた場所の凶器が他の選手に使われることもあるんですけど(苦笑)。

そういったアクシデントも含め、道具の位置や選手の状態を把握しながら戦うのがハードコアですね。だから3way(3人同時に戦う)も相手が2人いるのでいろいろ考えながら戦うので好きですね。

――ハードコアは先の先を読み、道具の位置を考えたり技を出すのでプロレス頭が必要ですね。

宮崎:シングルはそうですね。ただタッグの場合、片方の選手が「あの道具を使え!」とか戦況を見て指示を出せば良いと思います。「自分のやりたいことだけやる」レスラーには向いてないけど。

ハードコアで使用する道具は重いものも沢山あります。リング下に置いてある机を使いたい時、リング上で選手に技をかけて机を取りに行くのは効率が良くない。

だったらリング下で技をかけるか事前にリング上に机を持ち込んだ方が、次の展開がしやすい。だから頭の中でパズルを組み立てるように試合をしています。

WAVEのハードコアは単純に道具を使って殴り合うだけではなく、そこにコミカルな要素が入ってきます。他の団体のハードコアとは違っているので差別化ができて面白いと思いますよ。

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