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今年の目標と1.29後楽園KO-D無差別級タイトル・火野裕士戦

――今年の目標はありますか?

樋口:目標か…実は正月、実家の北海道に帰りました。その時、柔道を教えて頂いた先生に「お前、チャンピオンになって夢叶ったじゃん」と言われたんです。

たしかにその通り、自分は現在「夢が叶っている状態」。ですから夢や目標がない。目標は個人ではなく、もっとDDTという団体を世間に広めていきたい。

――樋口選手自身の夢が叶い、より大きな目標として団体の成長へ視点が変わったと。

樋口:そうですね。視点は変わりました。自分の「個人の意思」は無くなったのかもしれない。

樋口選手にとって秋山選手との戦いは必然だった

――8ヶ月前に取材した時と現在で決定的に変わったことはなんですか?

樋口:正直、チャンピオンになって人として何も変わらなかった。いろいろ悩んで動いて発言したけど、34年間生きてきた「樋口和貞」はそうそう変わるものではない。結局は「原点に戻るものなのかな?」と気づきました。

――童話「青い鳥」ですね。幸せの青い鳥を探す旅に出たけど、結局は自分の家の中にいた的な…

樋口:そういうことかも知れないですね。

――前回の取材で「秋山さんに敗れた時から時計が止まっている」と話してくれました。その気持ちは浄化されましたか?

樋口:「悔しかった気持ち」は覚えています。ただあの気持ちは浄化されました。今考えるとレスラーとして成長する上で必要な試練だった。

人間「樋口和貞」は変わってないけど、レスラー「樋口和貞」は成長した気がします。

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