1月29日後楽園ホールから若手選手のリーグ戦「D GENERATIONS CUP」が開幕。DDTプロレスに所属する全8選手が出場。優勝者には3月DDTハリウッド大会へ参戦する権利が与えられる。前編で生い立ちから上京、そしてデビュー戦。後編はユニット「Eruption」、まもなくスタートする「D GENERATIONS CUP」について。
ユニット「準烈」に加入
――2020年7月に全日本プロレスから秋山準選手がDDTにレンタル移籍。大石真翔選手、渡瀬瑞基選手と一緒に「秋山軍(仮)※のちに「準烈」に改名」に加入しましたね。
岡谷:これまで習ってきたDDTの教えと秋山さんの全日本プロレスの教えは違いました。それこそ受け身の取り方一つから全然別ものです。
これまでのDDTの技術と秋山さんから学んだ技術を自分に合うようブレンドして使用しています。
――大石真翔選手が「『俺も秋山準から王道の教えを受けたい!』と直談判したけど秋山さんから『君は若手じゃないからコーチングのサポートをしてほしい』と言われ、若手に教える秋山さんの姿を見て学んでいました」と話してくれました。
岡谷:秋山さんが大石さんを相手に教えてくれるはずが、途中から大石さんが「締め方はこれでいいですか?」と秋山さんに直接聞いてましたよ(笑)。
――「サポート役」を忘れて自分が指導を受けていたのですね(笑)。
岡谷:大石さんが秋山さんに質問し、僕たちはただ見ている場面が何度かありましたね(苦笑)。
――大石選手はプロレスに貪欲なレスラーですね。ところで岡谷選手にとって「ユニット加入」は初めての経験です。秋山さんの技術を学ぶために加入したのでしょうか?
岡谷:直接秋山さんから教えてもらえるチャンスは滅多にないので自分からお願いしました。指導を受けたのは渡瀬さんと僕、そして若手選手、練習生です。
練習だけではなく秋山さんからいろいろ学びました。リング上で放つオーラも凄いし同じコーナーに立つと心強かった。タッグマッチの時、コーナーから秋山さんの「相手選手との間合い」や「関節技の決めるポイント」などを見て勉強しました。
僕が戦っているときは秋山さんから指示をいただきます。「もっと攻めろ」といった声を聞いて必死に戦いました。
――コーナーから戦う秋山さんの姿を見るだけで吸収することが多かったのですね。そのユニット「準烈」は大石選手の腰の負傷もあり2021年10月解散しました。
岡谷:あの時は「ここからどうしようか」と悩みました。チャンスがあれば「どこかに嚙みつこう」と考えましたね。