セラピストの道
――セラピストを志したのは、どういった経緯があるのでしょうか?
小渕:介護の仕事中、身体を酷使してギックリ腰になりました。
――介護は体力勝負と言いますよね。
小渕:そうなんです。身体を痛めてしまい、職場の方に整体を紹介して頂きました。そこに治療で通っていたら整体に興味を持ちました。それが2年前です。
それから介護の仕事をしつつ、整体の勉強をしました。
――施術やカイロプラクティックの学校は2年くらいかかると聞いたことがありますが…
小渕:通常、学校に通うと2年かかります。私の場合、西島一哉先生に個人レッスンで3ヶ月間みっちり教えて頂きました。試験も合格し、西島先生から「プロとしてやって良し」と許可をいただきました。
――僕自身、腰痛がひどくて様々なマッサージや整体に通います。小渕さんの施術中に、「あれっ、右足が伸びた?」と感じました。床に足をつけば両足のバランスが分かるけど、うつ伏せ状態で足が伸びた感覚は初めて。これまで受けたことがない施術方法で「これは独学なのか?それとも特別なメソッドがあるのか?」と思ったのが、小渕さんに取材をお願いしたキッカケです。
小渕:ご興味を持っていただきありがとうございます(笑)。大楽さん(インタビュアー)は施術中、とくに反応がでましたね。
――西島先生から「免許皆伝」を許され、セラピストとしてすぐに働き始めたのですか?
小渕:たまたま地元の三木市で新規オープンのお店の求人広告を見つけました。そこのオーナーに連絡しました。ただ私は「セラピスト」として仕事が初めて。
オーナーの身体を施術し技術を確認して頂きました。施術後、「この技術があれば大丈夫。一緒に働きましょう」と言って頂きました。ですから3ヶ月の授業のあと、すぐ働き始めました。セラピスト歴は1年ちょっとです。
――と言うことは僕が施術してもらったのはデビューして1年未満ですか?
小渕:そうです。私の働いている「のびたのせかい」にカヌースプリント競技の第一人者でカヌーホーム代表理事の尾野藤直樹さんが来店。私の施術を気に入っていただきました。現在カヌーホームさんが企画するイベントで選手のケア等のお手伝いしています。