はじめて施術を受けた時、その独特なやり方に驚いた。そして足が伸びた感覚を覚えた。セラピスト・小渕恵里香は不思議な女性だ。小柄な見た目とは違い小さい頃から剣道で培った力で、体が「伸びた」気持ち良さを体感してもらうべく誰かの疲れた身体を揉みほぐす。
生い立ち
――小渕さんの生い立ちから伺いたいのですが、生まれはどちらでしょうか?
小渕:現在の住所は兵庫県三木市ですが、生まれは名古屋です。家族構成は6人家族。両親と4人兄弟の3番目。1番上が7歳離れた長女、2番目が5歳上の長男、そして私がいて、5つ離れた弟がいます。
――1番上のお姉さんと次男は12歳年齢が離れているのですね。
小渕:そうです!弟が小学生になった時、姉は高校卒業してました(笑)。父が転勤族、もともとは神戸に住んでいました。姉と兄は神戸で生まれ、その後転勤で名古屋に引越して、私が生まれました。
――生まれたところは病院ではなかったと…
小渕:車の中で生まれました。突然、母が産気づいて病院に向かう車内で「ポーン」と飛び出したそうです(笑)。そのまま病院に行って、へその緒を切って身体をキレイに拭いてもらい保育器に入ったと。とにかく生まれた時から元気だったそうです。
――元気なのは「生まれつき」なんですね。ところでどんな幼少期を過ごしましたか?
小渕:兄弟が上に2人いたので、かなり要領が良い子供でした。今でこそ自由奔放に生きていますけど、「小さい頃は大人しかった」と言われます。両親の前では特に大人しかったと(苦笑)。
――僕は長男ですが、妹が親の目を気にして要領良く過ごしていた記憶があります(苦笑)。兄弟とは仲が良かったですか?
小渕:すごく仲良かったですよ。両親が共働きで家を不在にすることが多く、兄と姉に育ててもらいましたね。
――何かスポーツはしていましたか?
小渕:兄と姉が剣道をやっていた影響で5歳から剣道をしています。現在26歳ですが、現在も続けています。
――名古屋には、いつまで住んでいましたか?
小渕: 2歳までです。ですから名古屋の記憶はほとんどありません。その後、父の転勤で神奈川県厚木市に引越ししました。そこで4年間過ごして私が小学生に上がる6歳の時、神戸に戻りました。
5歳から始めた剣道は小中高と継続。高校3年生の地区大会3位にはなったことはありますが、県大会優勝とか輝かしい実績は残念ながらありません(苦笑)。
――その後、大学進学ですか?
小渕:はい、新潟大学に進学。もちろん剣道は続けました。
――太平洋から日本海ですね。
小渕:学校が海にメチャクチャ近くて毎日行きました。夏は海でバーベキュー、大学生活を謳歌していました。