【カヌースプリント 藤嶋大規】子供たちの前でカヌーを漕いで終わりたい(前編)

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カヌースプリント選手としての自覚

――本格的にカヌー選手を目指したのはいつごろですか?

藤嶋:高校2年生の夏です。初めて全国高校選手権で優勝。この辺りから順調にタイムも伸びていきました。中学生の時は全日本中学選手権でシングルの決勝にも出場できませんでしたから。

――高校時代に身長が伸び始めた影響も大きいのでしょうか?

藤嶋:それもありますね。あと1つ上の先輩にナショナルチームに選ばれた渡邉秀幸さんがいて、金魚のフンのようについて回り練習していたんです。漕ぎ方から様々なことを学びました。気がついたら、いつの間にか優勝していましたね。

ただ僕が優勝した大会は、先輩たちが同じ時期に開催された世界ジュニアに出場し不在。ラッキーな優勝だといえばその通りです。でも僕が優勝するなんて誰も予想しなかった。もちろん自分も思っていなかったですし(笑)。

――誰も優勝を予想できなかった大会で、藤嶋さん自身が「優勝できるかも」と感じたのはいつですか?

藤嶋:準決勝が終わった時です。タイムも良かったし準決勝も1位で通過。あの時、「あれ?もしかしたら優勝できるかな?」と感じましたね。

――高校卒業後は立命館大学に進学。この頃オリンピック出場を意識していましたか?

藤嶋:オリンピックは高校3年生の頃から視野に入れていました。ただ高校卒業し2年後に開催の北京オリンピックには出場できるとは思っていなかったです。

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