――主催者として第3回大会は向けて目標はありますか?
江盛:大きく二つあります。一つは「競技としてやる以上、キチンとランキングをつける」。オンラインの弱点として「一緒に競っていること」を共有しにくい点があげられます。
また同じエルゴ機を使うわけではないので「各エルゴ機の性能の差がタイムに影響を与えてしまう」という課題があります。
ですから今回の大会は目線を変えて「自分との戦い」としてエルゴ大会に出場していただければと。もちろん1位・2位と順位を決めて表彰はします。
ただこれまでのように優勝者に優勝賞品ではなく、順位関係なくジャンケン等で賞品を分配して誰でももらえるチャンスがあるようにしようと考えています。
――とても斬新なアイデアですね。
江盛:「参加して楽しい大会」にしたいと考えています。
――オリンピック精神のように「勝つことではなく、参加することに意義がある大会」を目指すのですね。
江盛:選手にとって遠征費もかからず「冬の練習の成果を試せる場」としての部分を大切にしつつ、誰かと競うより人前でレースを行う緊張感を楽しんでもらいたいですね。
――先日、スケートボードの選手が「大会は自分の練習の成果を試す場。他の選手の技を見ればどのくらい練習したかわかる。だからみんなが『ここまで良く頑張ったね』と称える。僕たちは誰かと戦うわけでない。戦う相手は自分自身なんです」と話してくれました。それは全てのスポーツの原点のように感じました。
江盛:着順を競う競技だと、「優勝したい」とか相手を意識してしまいます。でもあくまで自分との戦いであって、「以前より自分はどれくらい成長できたのか」に集中してもらえたら良いですね。
――第3回大会に向けて、もう一つの課題も教えていただけますか?
江盛:前回上がった声で「オンラインで日本全国様々な地域から参加しているので地域や選手間で交流を持ちたい」という意見がありました。前回、試合が終わり表彰式まで時間がありました。
その時間を利用して広島の選手が「僕たちは日頃、こんな場所で練習しています」とカメラを動かして練習場所を紹介してくれました。あのような時間帯を増やしたいと思います。