2021年1月コロナ禍で始まったオンラインエルゴ選手権大会。来年1月に第3回大会が開催!今年は昨年の参加者16拠点170名を上回る15拠点243名の参加が見込まれている。そこで大会を主催した一般社団法人カヌーホームの江盛咲子さんに話を聞いた。
――今回もオンラインエルゴ大会、無事に開催されますね。
江盛:はい、第3回大会が実施できることで一安心しています。2021年の第1回大会は配信環境がいいかどうかも分からず手探り状態でした。第2回大会も「リアルでやってほしい」との声もありましたが、まだまだコロナ禍。主催する立場としてオンラインを選択しました。
第3回大会を開催するにあたって「今年もオンライン大会に参加していただけますか?」と伺った際に、参加者の皆さんからとても前向きな意見を多数いただきました。
――第1回オンラインエルゴ大会から簡単に振り返ってもらえますか?
江盛:2019年と2020年に川口でエルゴ大会を行いました。しかしその後コロナになり3月以降の海外派遣から全ての大会が中止。
2021年3月の海外派遣選選考会は開催されましたが、それ以外の大会がほぼ開催されていません。
その状況の中でなんとしてでも大会を開催したかった。スタッフと何度も話し合いオンラインで開催することを決めました。
しかし全国をオンラインで繋いだ大会なんてやったことがない。準備を進める中で常に「本当にできるのだろうか?」と自問自答しましたね。でもコロナで今まで開催していた大会が軒並み中止。
辛い環境の選手たちに対して「何かできないか…」と強い使命感を持って臨みました。もちろん参加された皆さん色々な意見があると思います。
でも「コロナでも諦めなければ大会が出来るよ」と提案したかった。
――選手やスタッフのことを考えた上での開催だったんですね。そして今年開催の第2回大会は規模が拡大しました。運営拠点が映画「シン・ゴジラ」の管制室のようでした(笑)。
江盛:実は第1回大会は私の家を拠点に大会運営していました(苦笑)。第2回大会前に私が結婚し家族と一緒の生活。第1回大会同様に自宅を拠点にと思いましたが、カヌーホーム代表の尾野藤が「さすがにそこではやめよう」と止めてくれましたね(笑)。
それでレンタル会議室を利用しました。今年は加古川の漕艇センターが運営拠点になります。
――2021年から2回オンラインエルゴ大会を行い良かった点はなんですか?
江盛:参加した方から「カヌーは冬場にキツイ基礎トレーニングが続き選手のモチベーションが上がりにくい。
エルゴ大会があることで『その大会に向けて頑張ろう』と思う」という意見を多数いただきました。そしてオンライン大会のため、遠征費がかからないと喜んでいただけます。
――それは大きいですね。
江盛:カヌーの大会は夏場に集中するので、そこで遠征費が必要になりますから。今後の課題として参加する方々だけではなく、カヌー競技を拡めるためにカヌー未経験者の方にも知ってもらいたいし観戦してもらいたいと考えています。