「1年目を新リーグとして迎えることができたのですが、その年の新人王を獲得できたのはタイミングがいいしツイているなと思いましたね。今後も振り返られる時に初代というのは必ず名前が出るわけですから。1シーズンやれる自信もありましたし、やってきて通用するところとしないところがたくさん見つかったので良いシーズンだったと思います」
2年目以降も通用するために1年目に感じた課題とは何だったのか。自身を分析しながら語った。
「まずPGとして外国人選手もコントロールしなければいけない。自分の持ち味は積極的なドライブだったり得点に絡むところなのですが、アーリーエントリーで1年目も試合には出ましたけれども、プレータイムはほとんどなかった。Bリーグ1年目も限られたプレータイムの中で、うまくボールを回す必要があったので、そこに難しさを感じましたね」
■「一人一人がリーダーとしてチームを引っ張ってほしい」
2年目以降はさらに出場試合数を増やした。3年目の2018−19シーズンには初の全試合かつスターターでの出場と、チームの軸を担う選手へと成長していった。20年には天皇杯を優勝に導き、チームにタイトルをもたらした。
「プレータイムが増えたので自分の中でも”やらなけれいけない”という気持ちが増していきました。自分のシュートで試合が決まったり、負けにも勝ちにもさせるという大事な場面でボールを持つ回数が増えてきたので、そういった中で責任感とかそういった部分が強くなっていったと思います」
以降現在まで全試合出場を続け、チームの主力として活躍。19年からはチームの主将に任命された。
今季も務め4シーズン目となるが、ベンドラメ選手自身は「みんなプロですから、リーダーがたくさん出てくるようなチームにしたいなと思っています」と語る。
それは、”全員がリーダー”として、各々が自覚を持って取り組むという考えであった。それにはこんな意図があった。
「プロ選手は自分の1つのプレーで来年の職が決まるシビアな世界でやっていてます。僕も生活をかけて日々の練習では常に”昨日よりも今日成長できるように”と今日の練習に取り組む気持ちを持って臨んでいます」