――8月14日は後楽園ホールで声出しが2年半ぶりに可能となった記念すべき大会です。お客さんの声は届いていましたか?
正田:入場した時の声援はすごく聞こえました。ただ試合中は緊張し過ぎて聞いている余裕がなかったですね。
その後の試合は歓声有りの大会が多く、「お客さんの声は力になるのは本当だった」と実感しています。声援で立ち上がる事ができる。お客さんの声で大会が盛り上がるし、僕たちも力になりますね。
先輩の石田有輝さんや小嶋斗偉さんは声援が無い中でのデビューでした。僕はデビュー戦の相手がHARASHIMAさんで環境に恵まれています。本当に感謝しています。
――そのHARASHIMA選手から、伝家の宝刀・蒼魔刀を受けましたね。
正田:翌日、「左肩が痛いな」と思い、デビュー戦の動画を観たら蒼魔刀を食らってました。「こんなにクリーンヒットしてたんや」と。結構、長い期間痛みが残りましたね。
――今後の目標を教えていただけますか?
正田:デビューする前は目標とするレスラーがいました。でも今は1人のレスラーとして「憧れられるレスラーになろう」と考えています。いつか樋口和貞さんが持っているKO-D無差別級王座を獲得したいと思います。
あと今は初勝利が欲しいです!逆エビ固めを掛けられ悔しい思いをしているので。
――逆エビ固めは精神的にもキツそうですね。
正田:逆エビを掛けられてる時、「俺、若手だから舐められてるんだろうな」と。メチャクチャ悔しいですね。
――先輩方は、「この技を返して這い上がってこいよ」という思いもあるのでしょうね。
正田:9.4名古屋大会で岡田佑介さんとシングルで対戦し、しつこいくらいに逆エビ固めを掛けられました。僕が耐えたと思っても「肩がついている!」と言われたり…本当に腹立ちましたね(笑)。
――最後にファン方にメッセージをお願いします。
正田:僕がプロレスから与えてもらったものをファンの方々に贈りたいです。中学生の時にプロレスに夢中になり、高校受験の苦しい時期プロレスから勇気をもらいました。次は僕がリング上で頑張っている姿をお客さんに見せて元気になってもらいたいです。
<おわり>
<インフォメーション>
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正田壮史 Twitter
取材・文・編集/大楽 聡詞
写真提供/DDTプロレスリング