試合中の負傷により、昨年7月から長期欠場していた大石真翔が1年ぶりに7.24後楽園ホールで復帰戦を行った。だがその復帰戦、主役のはずの大石がリングに上がる前に試合終了の珍事?
7.24後楽園ホール大会、1年ぶりのリング復帰を果たした大石。復帰前、まるスポ単独インタビューで「復帰戦は僕を支えてくれた方々全てに感謝の気持ちを伝える試合にしたい」と語った。この日の大石は平田一喜をタッグパートナーに、彰人&ヤス・ウラノ組と対戦。
【DDTプロレス 大石真翔(1)】プロレスファンは「1度はプロレスラーを目指すもの」だと思い込んでいた
大石は金髪に白を基調としたニューコスチュームで入場。パートナー平田は大石のリングイン前に相手チームに攻撃を仕掛ける。そして平田が丸め込まれ14秒でフォール負け。復帰戦、大石はリングに上がることなく試合が終了。
しかし怒り狂った今林久弥GMがリングに上がり「再試合」を告げる。改めて大石の入場からリスタート。
再スタートも平田一喜の奇襲によりゴングが鳴らされる。ヤス・ウラノがボストンクラブで平田を締め上げるが、平田はコルバタでウラノを投げ大石につなぐ。
KAIENTAI DOJO時代、大石の1年先輩のウラノ。そのウラノに大石は1発1発の感触を確かめながらエルボーを放つ。ウラノも大石の記憶を呼び覚ますようにエルボーを打ち込む。
彰人は大石にブレーンバスター。1年ぶりにマットに叩きつけられた大石の顔が歪む。その大石はスイングDDTからミラクルエクスタシーで彰人を攻めるがカウント2。
そして「ここから」という時に平田がタッチを要求。平田は大石の復帰を祝う「復帰ボンバー」で彰人を吹っ飛ばす!
彰人を倒すと平田は大石に「ルミナスプレス」を要求。観客を煽り、勝利を後押しする平田だが、次の瞬間、彰人のアンクルロックに捕まる。たまらず平田はタップし試合終了のゴングが会場に響く。トップロープで立ち尽くし呆然とする大石。
トップロープの大石はマイクを渡されると「1年ぶりに大石真翔帰ってきました」と挨拶しファン・DDTスタッフ・選手・家族への感謝を口にした。そして「DDTを背負っていくレスラーの1人として切磋琢磨し、必ずKO-D無差別級のベルトに辿り着く!」と今後の目標が団体最高峰のベルトであることをアピールした。
<インフォメーション>
8.14後楽園ホール「Road to PETER PAN 2022 in KORAKUEN~みんなで声出そう!~」、そしてDDT夏のビッグマッチ 8.20大田区総合体育館「WRESTLE PETER PAN 2022」が開催されます。メインはKO-D無差別級タイトルマッチ、王者・樋口和貞vs挑戦者・遠藤哲哉戦。AEW参戦中の竹下幸之介も緊急帰国。詳細はDDTプロレスリング公式サイトをご確認下さい。
また両大会は動画配信サービスWRESTLE UNIVERSEで生配信されます。
取材・文/大楽聡詞
写真提供/DDTプロレスリング