――やはりK-DOJO時代とDDTに加入してからの大石選手は真逆の活動をしていますね。

大石:自分では分けているつもりはないけど、勝俣以下の後輩から「K-DOJO時代の大石さんが好きでした」と過去形で言われます。たしかにK-DOJOの時はダブルピースしてないですけど(苦笑)。

――ところで2011年DDTに所属したキッカケはなんですか?

大石:(少し考えて)高木三四郎を好きになったからですかね。「この人の下なら本当に好きなプロレスができる」と感じた。

ディーノのことも親友だし尊敬もしている。僕はDDTにポンと入ってきた。その僕をディーノが拾ってくれた。あの時、ディーノのそばに居たいと感じたんです。

【DDTプロレス 高木三四郎】プロレスを、さらに世間に拡げていく

ディーノと旭志織は似ている。緻密な部分や凄いアイディアを持ってきて荒唐無稽なことを言うんです。僕はそれを形にするのが好きなんですよ。

旭と2人で開発した「サボテンの花(合体前方回転エビ固め)」という技があります。

ある日、旭が「俺、組体操をプロレスに取り入れたい」と言ってきた。それで僕がいろいろアイディアを出し「旭、これはどう?」『違う』「だったらこれは?」『ちょっと違うな』とあーだこーだ言いながらできたのが「サボテンの花」。

ディーノにしてもそうです。僕は親友や気のおけない人が「これを形にしたい」と言ったら出来る限り形にしてあげたい。

――それはご実家が土建屋さんだったことが関係しているでしょうか。「こういう家作りたいんだ」と相談され「分かった」と言って形にするお父さんの姿を見て育った影響とか。

大石:DNAに知らず知らずに刻まれているのかもしれないですね(笑)。

僕はディーノや旭、高木さんみたいに突然アイディアが浮かぶことがない。0から1を作ることができないタイプの人間です。でも1を10にすることは大好きです。

旭の「大石さん、こんな技やりたいんだけど…」「こんな興行やりたいんだけど…」を『えっ〜そんな無理だけど…でもちょっと考える』というのが好きだった。

1を形にすることが好きで、形にしてあげたい人がそばにいた。高木さんや旭、ディーノがそばに居たんですね。
<(3)につづく>

<インフォメーション>
7.24後楽園ホール「Summer Vacation 2022」で1年ぶりに大石真翔がリングに帰ってくる。また遠藤哲哉選手の復帰戦やDDT UNIVERSAL選手権試合 王者・高梨将弘vs挑戦者・岡田祐介戦も行われます。

詳細はDDTプロレスリング公式サイトをご覧ください!
なお試合は動画配信サービスWRESTLE UNIVERSEで配信されます。

大石真翔 Twitter
DDTプロレスリング Twitter
みこまこチャンネル〜ふぁいてぃんぐ・ふぁみりぃ〜 YouTube

取材・文・編集/大楽聡詞
写真提供/DDTプロレスリング

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