――すごい行動力ですね(笑)。
大石:とにかく1日も早くプロレスラーになりたかった(笑)。事前にTAKAさんと話をして「プエルトリコに来る時、連絡をくれれば迎えの人を行かせる」と言われていました。
実は大学4年生の夏に父が他界したんです。僕は父の会社を継ぐ予定でしたが、父が亡くなったことで僕の将来が無くなりました。それに父が亡くなる1年くらい前、「俺のあとは継がなくてもいい、好きなことをやっていいぞ」と話したことも記憶の片隅にあった。それで大学卒業までの半年間で「レスラーになろう」と気持ちが固まった。
それにプロレスファンは「1度はプロレスラーを目指すもの」だと思い込んでいました(笑)。
――その気持ち分かります。僕もプロレスラーになりたかったです(笑)。
大石:そうなんですよ。「プロレスファンになったら1度はプロレスラーになれるかどうか挑戦してみよう」と考えてプエルトリコに渡りましたね。プエルトリコにはKAIENTAI DOJOの寮と道場があり毎日練習しました。
――当時のKAIENTAI DOJOには誰がいましたか?
大石:NOAHのHi69やヤス・ウラノ、同日入所したハイビスカスみぃちゃん、2AWの十嶋くにお、真霜拳號、PSYCHO、新納刃らがいましたね。
――現役で活躍している選手が多いですね。
大石:確かに多いですね。
――プエルトリコは日本と比べてどうですか?
大石:日本と違い巡業がないので雑用が少なかったですね。TAKAさんの空港への送り迎えやチャンコ作り。IWAプエルトリコにKAIENTAI DOJOの選手が出場する際、セコンドでお手伝いに行くくらいです。
――プエルトリコにはどのくらいの期間滞在していましたか?
大石:約1年です。当時のKAIENTAI DOJOは、デビューして少し経つと他団体に修行に行きます。例えばHi69はみちのくプロレスに修行、真霜拳號がバトラーツに修行に行きました。
僕は2002年1月にIWAプエルトリコの小さいファーム団体があり、そこでデビュー。相手はPSYCHO。よく勘違いされますが日本人レスラーのPSYCHOではなく、プエルトリコのレスラーPSYCHOなんですよ。ちょっと紛らわしいですけど(笑)。
<(2)につづく>
<インフォメーション>
7.24後楽園ホール「Summer Vacation 2022」で1年ぶりに大石真翔がリングに帰ってくる。また遠藤哲哉選手の復帰戦やDDT UNIVERSAL選手権試合 王者・高梨将弘vs挑戦者・岡田祐介戦も行われます。
詳細はDDTプロレスリング公式サイトをご覧ください!
なお試合は動画配信サービスWRESTLE UNIVERSEで配信されます。
大石真翔 Twitter
DDTプロレスリング Twitter
みこまこチャンネル〜ふぁいてぃんぐ・ふぁみりぃ〜 YouTube
取材・文・編集/大楽聡詞
写真提供/DDTプロレスリング