■アンダーアーマーを”No1のブランド”に
そんな喜田が今”本気”で挑戦していることは何か、それを尋ねた。
「6秒ほどのショート動画にチャレンジしています。これまではYouTubeで10分前後の尺でやっていましたが、TikTokに取り組んでいるとYouTubeとはまた違いますし、どうやったら視聴者のニーズに応えられるかを常に考えています」
「キダゴch」では、1本約5分〜10分程度のコンテンツがこれまで上げられてきた。ただ、その動画をTikTokでもそのまま活用すると尺が長くなってしまう。そこからショート動画制作の構想へと至った。
「TikTokの特徴はいかに短い動画で表現できるかなので、自分のYouTubeで試しながら、”どういった動画がいいか”・”どんなコメントが寄せられるのか”など試しながら投稿しています。今は(ショート動画に)大きく比重を置いてやっていますね」
現在は野球に加えてバスケやランニングも担当し、プロモーション全体の統括を担っている。今後どうキャリアを積んでいきたいか、大きな目標を語った。
「入社時から変わっていないのですが、『アンダーアーマーをNo1のブランドにしたい』と常に考えています。引退して無職だったところから拾っていただいた恩もありますし、野球界でもお世話になったので恩返ししたいです。チャンスをくれた会社なので、やるんだったら1番になりたい。そう思っています」
喜田は会社・野球界のみならずスポーツ界への恩返しを続けている。その礎は、様々な苦労を乗り越えてきたプロ野球選手時代に築かれたものであった。
(現役時代編へ続く)
(取材協力:アンダーアーマー、取材 / 文:白石怜平 ※以降敬称略)