■野球から離れ”抜け殻状態”からのリスタート
喜田は2011年に横浜(現:DeNA)ベイスターズを退団し現役を引退した。
小学校3年から野球を始め、高校・大学そしてプロと”野球一筋”。これまでの人生の大半を共にした野球から離れ、その喪失感は喜田から活力を奪っていった。
「他にやりたいこともなかったので、野球を離れた時は抜け殻状態になってしまいましたね、当時は…」
そんな中始めた就職活動。周囲に相談しながら方向性を見出だした。
「周りからアドバイスをいただいた時、『野球界だけが仕事じゃないよ』と。スポーツに関わる仕事、例えばメーカーとかブランドなどでも野球に関われるので、そこに気づいてから方向性が見てきましたね」
履歴書を国内の主要なスポーツメーカー各社に送り、同時にパソコン教室も通い資格を取得するなど準備を重ねた。そして約10ヶ月に及ぶ就職活動の末、株式会社ドームの関連会社でアンダーアーマーの店舗スタッフなどが所属する「株式会社ドームヒューマンキャンパス」に入社しキャリアをスタートさせた。