■KING OF DDT 2022決勝戦(時間無制限1本勝負)
○樋口和貞(18分55秒 体固め)吉村直巳●
吉村はDISASTER BOXのHARASHIMA・大鷲透・平田一喜と入場。樋口はEruptionの坂口征夫・赤井沙希・岡谷英樹と姿を見せた。Eruptionメンバーのガウンを集め、リング上でコールを受ける樋口。
吉村は準決勝前のインタビューで「これまでの思いだと樋口さんにKO-D無差別級ベルトを巻いて欲しい。でも今回に関しては相手が誰であろうと俺が決勝に行くしKO-D無差別級ベルトは俺が貰うと思っています」とコメント。その言葉通り、このトーナメントからリング上での吉村が変わった。6.19後楽園でHARASHIMAに勝ったことで、さらに自信が加わったように感じる。
樋口は6.12 CyberFight FESTIVALで、試合中のアクシデントにより遠藤哲哉が脳震盪を起こした姿を目の当たりにした。記者会見でKING OF DDTトーナメントを優勝し遠藤が返上したKO-D無差別級ベルトを獲得、DDTのトップとして遠藤の復帰を待つことを約束。
試合はパワー対パワーのぶつかり合い。中盤、会場からどよめきが起きる2人のチョップ合戦。解説席の彰人は「丸藤正道さんは切り裂くチョップ、火野裕士さんは丸太のような重いチョップ。樋口は両方持っているハイブリッドなチョップです」と解説。そのチョップが吉村の胸を切り裂く。
最後は吉村の払い腰を防ぎ、樋口が必殺のブレーンクロー・スラムを炸裂させカウント3。樋口がKING OF DDT 2022を制し、第79代KO-D無差別級王者に輝いた。
試合後、秋山が登場し樋口の腰にベルトを巻いた。昨年3月以降止まっていた何かが動き出した瞬間だった。そして高木三四郎社長がリングに登場、6.12 CyberFight FESTIVALで樋口が手にしていた旗を渡され「DDTの強さの象徴としてDDTを引っ張っててくれ」とDDTの未来を託された。
マイクを手にした樋口はEruptionのメンバーやファンに感謝し「(8.20)大田区のリングで挑戦者・遠藤哲哉を自分は王者として待ちたいと思います」と前王者・遠藤哲哉にメッセージを送った。
DNA世代の台頭により新時代の到来を予感させたKING OF DDT 2022。ここからDDTの新章が始まる。
<インフォメーション>
7.24後楽園ホール「Summer Vacation 2022」で遠藤哲哉選手復帰が決定。また大石真翔選手の復帰戦やDDT UNIVERSAL選手権試合 王者・高梨将弘vs挑戦者・岡田祐介の一戦も行われる。
詳細はDDTプロレスリング公式サイトをご覧ください!
なお試合は動画配信サービスWRESTLE UNIVERSEで配信されます。
樋口和貞 Twitter
吉村直巳 Twitter
DDTプロレスリング Twitter
取材・文・編集/大楽聡詞
写真提供/DDTプロレスリング