――お互いが相手に気を遣い、道を譲り合っていた感じですね。ところで吉村選手が怪我から復帰したのが昨年5月。その時HARASHIMA選手とタッグを組み始めて、KO-Dタッグベルト戴冠は10月。ご自身では早い方だと思いますか?
吉村:思った以上に早かったですね。
――今年1月から2月にかけてDDT最強のタッグチームを決める大会「Ultimate Tag League 2022」が開催されました。吉村選手はHARASHIMA選手と組んで出場し優勝。ただUltimate Tag League 2022直前にKO-Dタッグ王座を返上しました。ベルトを返上したのは「DDT内では最強のタッグチーム」という思いがあったからでしょうか?
吉村:正確には「DDT内で最強のタッグチームになりたかった」ですね。
現在の話になりますが、7.3後楽園 KING OF DDT 2022の準決勝で上野さんと当たるのが「ノーチラス対決」と言われます。竹下幸之介が海外でマイク・ベイリーと戦うと「MAOさんとのタッグ『Moonlight Express』が見たい」と騒がれる。じゃあ、「現在有名なタッグチームは誰が思い浮かびますか?」と聞くと高梨将弘とクリス・ブルックスのCDKなんです。
【DDTプロレス クリス・ブルックス(1)】叔父が持ってきたプロレスビデオを繰り返し観ていた
「今DDTで1番ノリに乗っているタッグチームはどこ?」となった時、「吉村&HARASHIMAの『DISASTER BOX』だよね」と言わせたかった。
だからUltimate Tag League 2022の時、ベルトを返上し他のタッグチームに印象や結果で負けたくなかった。僕が「ベルト返上」を言い出した時、HARASHIMAさんは「カッコいいね!」と理解してくれました(笑)。