――GLEATからユニット「#STRONGHEARTS(ストロングハーツ)」のCIMA選手とT-Hawk選手が出場します。
小橋:CIMA選手は#STRONGHEARTSをまとめる力、あの統率力がすごい。今年でデビュー25周年ですが、まだまだ若いしエネルギッシュな選手ですよね。
T-Hawk選手はドラゴンゲート時代から「いいチョップを使う選手がいる」と聞いて注目していました。2月にGLEATのG-REX初代チャンピオンを決めるトーナメントがありT-Hawk選手を見たら、中盤からチョップの精度が増した。あの日は第一試合でエル・リンダマンに敗れたけど、もっと見たくなりました。体格は大きくないけどスピーディーな動きをする魅力的な選手でオファーしました。
またトーナメントを見て伊藤貴則選手に声を掛けました。伊藤選手の蹴りは破壊力がすごい。「Fortune Dream」で他の団体のファンの前で蹴りを披露し、自分の団体のファンを増やして欲しいですね。
「あの選手もう一回見たいな」と思ってもらえるのが「Fortune Dream」の良さだと思います。まだコロナ禍ということもあり参加選手選びに苦慮しました。団体としては選手を貸し出すことでコロナのリスクが上がるわけです。そういった状況の中、協力して頂いた団体の方々には本当に感謝しています。
――コロナが完全に収まったわけではないですからね。ところで今回初出場に全日本プロレスの大森隆男選手の名前がありました。
小橋:大森に関しては最近元気がないから、「昔の元気な大森隆男を見せてくれ」というメッセージを込めてオファーしました。大森は今年でデビュー30周年。選手のレスラー年齢も上がっている中、まだ老ける年齢ではないだろうと。レスラーは活きのいい選手と戦うとそれに影響されて自分も上がっていく。そういう意味で対戦相手の鬼塚一聖選手はすごく活きがいい選手。体格的には大森の方が大きいですけど鬼塚選手の活きの良さは面白い。気を引き締めていかないと鬼塚選手に敗れる可能性もある。気合を込めて臨んで欲しいですね。
――そして大日本プロレスの橋本大地選手も初出場ですね。
小橋:僕は現役時代、橋本真也選手と戦うことはなかった。だからいつか「橋本真也二世」である橋本大地選手にオファーしたいと思っていました。でも最近の彼の活躍を見て、橋本真也二世ではなく「橋本大地」にオファーを出しました。正直少し前まで「橋本真也」の影が見えていました。でも今回、その影がなくなり1人のレスラー「橋本大地」に魅了を感じ、声を掛けましたね。
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――今年のチャンピオン・カーニバルで優勝した全日本プロレスの青柳優馬選手も初出場です。
小橋:全日本で注目した選手は青柳優馬選手、野村直矢選手、ジェイク・リー選手、宮原健斗選手の4人。チャンピオンになる前から興味を持っていましたね。ただ宮原選手と違い、青柳選手はタッグでベルト獲得してもシングルでは目立った結果を出せずにいた。今年のチャンピオン・カーニバルで優勝したことは本当に良かった。彼の努力が身を結びましたね。ただ「Fortune Dream7」に出場するのはチャンピオン・カーニバルの前に決まっていました。今回、準優勝のジェイク・リーも出場しますが、どちらが勝ってもチャンピオン・カーニバル前にオファー済です(笑)。