――稲村選手とは初対決でしたか?

樋口:2019年6月「Fortune Dream 6」で、タッグで対戦しました。その時、稲村愛輝はデビュー2年目。あの時と比べて身体もデカくなりスピードも重さも増えましたね。「こいつとあと2人を自分1人で対応するのは難しい」と、ちょっとだけ考えましたね。

そして6.1後楽園です。バーニングの2人と同じコーナーに立つのは気が乗らなかった。でも試合後、坂口さんに「去年を思い出せ。DDTとして3人で立ち向かわないとダメだろう」と言葉をかけられました。

自分1人の意思で挑んでも何も残らない。DDTの選手としてやるべきことをやろうと思い直しました。結果、遠藤哲哉と秋山準と握手を交わしましたね。

――この握手はあくまで対抗戦、対プロレスリング・ノアに向けてですよね。

樋口:そうです。対ノアに向けての共闘。個人の感情は置いといて、といった感じです。

――その対抗戦の相手である丸藤正道選手が負傷欠場、代わって中嶋勝彦選手が出場します。

樋口:昨年CyberFight FesでDDT vs金剛の対抗戦で戦いました。今年は戦わないと思ったけど、丸藤正道の負傷で中嶋勝彦が出てきた。プロレスの面白いところですね。

――丸藤選手と中嶋選手、どちらと戦いたいですか?

樋口:どちらともシングル対決して、どっちにも負けているんですよ。中嶋勝彦はデビュー間もない2015年9月新宿。丸藤正道は2018年2月後楽園で負けている。だからどちらにもリベンジをしたい気持ちが強い。

――樋口選手の口から「リベンジ」と言う言葉がでましたが、1番の樋口選手がリベンジすべき相手は秋山選手。勝利しベルトを巻かせたいですよね。

樋口:本当にそう。でも現実的にそれはできない(苦笑)。ですから休戦して共闘の道を選びましたけど、今後一緒にタッグを組むわけではない。2021年3月の秋山準戦で自分の中の何かが止まっている。そこをリベンジしないと先に進めない。でも今回の対抗戦は「樋口和貞」の感情はとりあえず置いておきます。

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