「今日の”1日契約”が今後のフックになれば」
セレモニー後の囲み取材でこの試合を振り返り、「技術というのは忘れないものですね。自転車の乗り方と一緒です」と充実した表情で語った。
結果も3安打1打点に加え全打席出塁。この結果を踏まえ、
「NPB再契約あるんじゃないかな?監督が欲しがっちゃうと思うんです『G.G.もうちょっとやってくれないかな』って今から言われると思うので・・・断ります!」と取材会場を笑わせた。
この日は”1日限定契約”として8年ぶりにユニフォームを着た。メジャーリーグやNPBでも引退する選手に花を添える一つの行事として行われている。今後、OBによる1日限定復帰などの開催についてその意義を語った。
「スポンサーさまを集めたり、集客の面でも苦労する面があると思います。今日の1日契約が何かのフックになって既存のスポンサーさんに喜んでいただいたり、新しいスポンサーさんがつけばいいと思うのでアリだと思います。企業の推しOBなどもいらっしゃると思いますし、復帰してもらうことで新たなスポンサーさん獲得につながるなどいろいろなやり方があるのではないでしょうか」
この1試合、何より伝えたかったのはセレモニーでも述べた「失敗を恐れずチャレンジし続けてほしい」ということであった。
「ここまでずっと伝えたいと考えていたことです。夢は必ず叶うよと。諦めるなというのは伝えたい。野村(克也)さんに『念ずれば花ひらく』という言葉を授けられてここまで生きてきたので、諦めたら終わりだと思います」
そして最後、セレモニーでの「普通の佐藤に戻ります」の発言についての話題になるとすかさず、「もう1回G.G.佐藤に戻ります!あのセリフ言いたかったんです」と再び笑いで盛り上げ締めくくった。
後日、公言通り”G.G.佐藤”として大学野球の解説に登場。ユニフォームは脱いでも野球への恩返しはまだまだ続いていく。
<おわり>
取材協力:埼玉武蔵ヒートベアーズ
写真 / 文:白石怜平、以降一部除き敬称略