――それ以外はどのようなイベントがありますか?
小又:前回好評だった「水辺の安全講習」を予定しています。「水辺で起こりうる事故」や「もし水に流されている人を発見したら、どのように対応すればいいのか」など実際に見て学んでいただければと思います。
――座学だと言葉で説明された状況を想像できないから理解できない事が多い。でも実際に水深50cm程度の加古川の水辺を利用し、実地で教えて下さるので理解しやすいですよね。
小又:最近は「危険だから水辺遊びは止めておこう」と判断する方が多いですが「何が危険なのか?」、適切な対処の仕方を学んでおけば危険を回避し水辺で遊ぶこともできます。
――「水辺だから危険」ではなく「対処の仕方がわからないから怪我をしてしまう」ということですね。イベントではレースも行うと伺いました。
小又:立ちながらパドルボードを漕ぐ「SUP(サップ)レース」を行います。SUPはスタンド・アップ・パドルボードの略。元々はハワイで一部のビーチボーイがカヌー用のパドルを使用しサーフィンをしたことが始まりです。今はサーフボードとは違ったSUPレース用のボードがあるんですよ。カコカヌーフェスでは参加者1人100mレースを2回漕ぎ合計タイムを競い合っていただきます。
――バランス感覚が良くないのでボードの上に立つことすらままならないですが(苦笑)。
小又:僕はボードの横幅が広い初心者用に乗りましたが不安なく乗れました。浮力が大きいためバランスが取りやすく、初めての方でもすぐに慣れて楽しむことができます。
――近くの運河で優雅にSUPを漕いでる人を見かけると目で追ってしまいますね。SNSでボードの上でヨガポーズをとったり読書や釣りをしている人を見かけました。あれが出来たらカッコいいですよね。
小又:「水辺は楽しいだけではなくカッコイイシーンもある」ということを、SUPレースを通じて伝えたいですね。
――ところで長い時間、河川敷にいるとお腹も空いてきますよね。
小又:実は私たちの方から申請して河川敷でBBQをできる準備も進めています。道具や食材は参加する方に持参してもらいます。
――加古川の河川敷はBBQをしてもいいエリアなのですか?
小又:今回のイベント会場は事前申請をすればBBQが可能です。個人の方でも市に申請すればご利用いただけるそうです。ただ炊事場や調理スペース、水道等の施設があるわけではないので、その辺りを考慮しながらご利用ください。
カヌーやSUP等の水上スポーツに興味はない方でもBBQは楽しんでいただけると思います。ですから「河川敷にBBQをしにきたら、たまたまSUPレースやカヌー体験が行われていた。なんか水上スポーツ楽しそう!」と、その魅力に気づいてくれる方がいたら嬉しいですね。