【サウザンリーフ・レディース 竹村寧寧(前編)】「私、やっぱり野球がやりたい」

――神奈川出身ですが、地域的に野球に触れる機会が多かったですか?

竹村:近くに多摩川があり、河川敷で野球をしている声が聞こえました。あと川崎フロンターレのホームスタジアムである等々力陸上競技場もあり、スポーツが身近な存在でした。

――やはりプロ野球は横浜DeNAベイスターズのファンですか?

竹村:実は祖父が家の前に中日の看板を出すほどの大の中日ファン。その影響もあり中日ドラゴンズを応援しています(笑)。

――家族の影響は大きいですね(笑)。ところで竹村さんは、野球を始めた頃からピッチャーを目指していたのでしょうか?

竹村:男性に混ざりながらピッチャーでした。ただどうしても力では男性に負けてしまいます。ですからスピードではなく、コースを突いたピッチングを意識しました。ピッチャーが女性なので、打者も力が入り打ち取ることが多かったですね。

――中学進学後も野球を続けましたか?

竹村:いいえ、ソフトボール部に所属しました。進学先は神奈川県にある川崎市立西中原中学校。2014,2016年と全日本少年春季軟式野球大会で全国制覇している学校で、学年500人規模のマンモス校です。

ただ進学と同じタイミングで親が離婚し、小さかった妹の面倒も見なければいけなかった。それで野球部より練習時間が短かったソフトボール部に入部しました。

――野球とソフトボールは違いますか?

竹村:1番の違いはボールが大きくなったこと。そして野球の打ち方だとボールを打つことができない。バッティングに一番苦戦しました。

軟式野球の場合、バットのヘッドを下げて打つとボールが飛びます。しかしソフトボールで同じような打ち方をすると、ボールが浮き上がりフライになってしまいます。

――ソフトボールの感覚を掴むまで大変でしたね。ところでソフトボールでもポジションはピッチャーですか?

竹村:サードです。ソフトボール部でピッチャー選考会がありましたが1発で落とされました(苦笑)。

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