――そんな時期があったのですね。ところでプロレスの筋肉とフィジークの筋肉は違うのですか?
遠藤:違いますね。いくら重いバーベルを上げるのと、リング上で重心が不安定な人間を抱えるのはわけが違う。元々フィジークのトレーニングは好きで始めたけど迷っていましたね。とにかく2021年7月に大会があるので、そこまで頑張ろうと。
ただフィジークのコンディション作りで身体のバランスを崩してしまいました。その影響なのか、6月のKING OF DDT 2021 1st ROUNDのクリス・ブルックス戦でふくらはぎが肉離れ。プロレスとフィジークの両立は簡単なものではないと実感しました。7月のフィジークの大会で一区切り付けて、改めてプロレスに集中しました。
――フィジークの大会終わりで体重を増やすことを考えたのでしょうか?
遠藤:はい、考えました。実際に増量を始めたのは9月に入ってからですけど。
――9月といえば遠藤選手が所属していたDAMNATION(ダムネーション)が「負け残り8人タッグトーナメント」でまさかの最下位、解散することになりました。5年間活動したユニットで思い出も多かったのではないですか?
遠藤:僕のキャリアの半分以上をDAMNATIONで過ごしているので色々思うことはあります。ただ2020年11月大田区大会で佐々木さんとKO-D無差別級タイトル戦を戦ったころからDAMNATIONを続けることがDDTにとってプラスなのかマイナスなのか分からなくなりました。