――あとは中村選手次第ということですね。そして今回の北京オリンピックから新種目「混合団体スノーボードクロス」が加わりました。これはどんな競技ですか?
五十嵐:まずは男子選手4名がスタート。その後男子選手がゴールしたら女子4名がスタートします。少し前までは1位の男子選手がゴールすると1位のチームの女子選手ゲートが開いてスタート。1秒遅れで2位の男子選手がゴールすると、スタートラインのゲートが1秒遅れて2位チームの女子選手がスタートでした。
ただルールが変わりました。レース中、選手が転倒しコース上で動けなくなると、後方から来た選手とぶつかる危険がでてきます。そういったリスクを回避する意味も含め、男子選手がゴールしたらコース上の確認を行い、問題がなければコースクリアとなり、男子選手のタイム順で女子選手がスタートすることになりました。
――最後に北京オリンピックを楽しみにしている日本の方々にメッセージお願いします。
五十嵐:スノーボードクロスは4人同時にスタートし順位を競い合うスポーツです。スピード感、選手の駆け引き、抜きつ抜かれつのレース展開。本当に最初から最後まで目が離せません。
コロナ禍で我慢を強いられる日々が続いておりますが、「スポーツの力で北京から皆さんを元気にできたら…」と選手・スタッフ共々頑張ってきました。是非、応援宜しくお願いします。
<おわり>
五十嵐幸太 / イガラシ コウタ 宮城県出身
日本選手団 スノーボード/スノーボードクロスチーム ヘッドコーチ
実績
2001年 JSBA東北地区大会 SX 優勝
2006年 FIS ニュージーランド選手権 SX優勝
2007年 FIS 世界選手権 SX日本代表
2009年現役引退後、全日本スキー連盟コーチに就任。
取材・文/吉崎雅美
編集/大楽 聡詞
写真提供/五十嵐幸太