【シダックス 梅沢直充】野球界全体をマネジメントしたい(第三回)

――それはいつくらいからですか?

梅沢:大学のマネジャー時代に鍛えられたのかな。とにかくいろんなことが起きるから、一つ一つのことを考えていられない。前に進まないといけないですから。怒られても次直せばいいと思って切り替える(笑)。

――分かりました!梅沢さんが持っているもの。「ストレス耐性」だったのですね!

梅沢:まぁ、そういうことにしといてください(笑)。

――いま梅沢さんは野球とはどういう関わりをされていますか?

梅沢:志太最高顧問が会長を務める日本中学生野球連盟の理事兼事務局長をしています。軟式の中学3年生が高校で硬式を始めるまでの移行期間である11月に、各都道府県の選抜チーム48チームによる全国大会を静岡県の伊豆で開催しています。中3の11月、しかも県選抜だから、レベルはかなり高いですよ。千葉ロッテの佐々木朗希投手や阪神の森木大智投手など、ウチから巣立ったプロ野球選手は70名近くいます。また、2年に1度、「U-15侍ジャパン」を編成し、国際大会の運営をしたり、海外に派遣したりしています。

あとは、学童野球ですかね。私の小1の息子が軟式野球を始め、地元・横浜市のチームに入部しました。私も「パパコーチ」として毎週末はグラウンドで奮闘しています(笑)。

――野球とはこれからもずっと切れないですね(笑)。将来、梅沢さんは野球界でどんなことをしていきたいですか?

梅沢:日本の野球界全体をマネジメントしたいなぁ、と夢見ています。学童、中学、高校、大学、社会人、プロ、侍ジャパン、そして世界。それぞれのカテゴリを経験させて頂いて、良い取り組み、直面した困難、これからの課題など、いろいろ体験したこと、感じたことのすべてを、未来の野球界のために生かしていければ、と思っています。そして、野球を愛する多くの皆さんと一緒になって、野球界の「好循環現象」を創り上げていきたい。

例えば、将来、日本球界の象徴みたいな人が中心にいて「野球界、こうしていきましょう!」と号令をかけたら、みんなが賛同して「そうしよう!」と同じ方向を向く。その人は誰なのかなぁ。そして私は、その人を支える官房長官みたいなね(笑)。あくまで夢ですよ?夢。

「ノムラの考え」の中に、実は野村監督が野球界の現状と将来を憂いている部分があります。「野球界は団結しなければならない。野球界に旋風を巻き起こす風雲児が、早く必要です。日本国内は勿論のこと、野球がもっともっと世界に広まり、発展するよう願っております。」と書いてあるんですよ。その監督直筆の原稿をパソコンに打ち込みながら「風雲児になりたい!!」と心の中で叫びました。これは、監督からの私に対しての「遺言」だと、勝手に思っています。
<おわり>

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<プロフィール>
梅沢直充 / うめざわなおみつ
東京都中野区生まれ。中学1年で野球を始め、日本大学在学時にマネジャーとなる。
シダックス入社後、野球部のマネジャーとなり、野村克也監督時、監督付きマネジャーとして常に行動を共にする。その後、野村氏が楽天監督時にもマネジャーを務める。
現在、シダックス株式会社 最高顧問室 (志太勤・取締役最高顧問秘書)。
一般財団法人全日本野球協会 国際事業委員会 ラバーボール普及検討部会委員。
一般財団法人日本中学生野球連盟 理事 事務局長。

取材・文/北野ジン
編集/大楽 聡詞

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