ーーベスト演技ですか(笑)。
新宿鮫:あと俺はハヤブサのファンだったんですよ。冬木さん、金の字(金村)、黒田と対戦するハヤブサの姿を間近で見ていて、「やっぱり凄いな」と。ほぼ敵と味方だったので接点はあまりなかったけど、最初に事務所にいって契約書を書きにいくとハヤブサが来たんです。彼も契約更改だったんでしょうね。
それで「俺、FMWに入ることになったのでよろしく」と挨拶して、「飲みにいかない?」と誘うと「いいですね!」と答えてくれて、二人で飲みに行ったんですよ。初めて会って、そこからその日にハヤブサと三件ハシゴしましたね。
ーーリングを離れたハヤブサさんはどんな方でしたか?
新宿鮫:冗談とかつまらなかったなぁ(笑)。俺の弟がハヤブサのファンで、彼が首を大怪我して休業してからの話だけど、「弟がハヤブサが好きで、携帯で動画を撮るからメッセージをくれない?」って言うと「いいですよ」と快く引き受けてくれたんですよ。嫌がらずにどんな時でもファンサービスができるのが凄いですね。プロ意識が強くて、人前に立つ人間だなと思いましたね。
ーーさすが、ハヤブサさんですね。
新宿鮫:俺の場合は逆に「俺なんかでいいの?」って思っちゃうんです。「俺なんかがプロレスラーじゃない」という思いもあって、自分に自信が持てなくて…。だから興行のチケットとか売ったことないんですよ。知人に頼まれたチケットを取ったことがあるけど、自分からチケットの売り込みはしたことはないです。だって俺が出ているんですよ。
ーー自分でいいのかというお考えがあるんですね。
新宿鮫:あと俺にとって金の字(金村キンタロー)の存在は大きかったですね。まだプロレスに関わる前にW★INGを観戦した時からあいつのプロレスは面白かったんですよ。新格闘プロレスで非道と仲良くなった頃に、非道から「金村と飲みませんか?」と言われて、東中野の居酒屋で、俺と非道、金の字、篠眞一(2代目覆面太郎)さんと飲んだんです。