【パラカヌー 今井航一】カヌーは多くの人との縁を繋いでくれる宝物(第3回)

――カヌー競技を通し様々なことを学んでいるのですね。ところで今井選手が試合前に行うことはありますか?

今井:頭の中で音楽を流したりします。カヌーは水上に出ると他の選手と距離があるので、歌を口ずさむこともあります(苦笑)。

――これまでのカヌー人生で1番楽しかったことを教えて下さい。

今井:2021年5月にセゲド(ハンガリー)で開催されたワールドカップは、初めて参加した国際大会でした。スポーツ選手として海外に出かけたのは人生初の経験だったので、すごくワクワクしました。また、東京パラリンピックへの出場権をかけた最終予選ということもあり、しびれるほどの緊張感がとても心地良かったですね。

――今井選手が思うカヌーの魅力をなんですか。

今井:同じように身体を動かせなくても、健常者とほぼ同じように水上で艇に乗り、同じ水面を進むことができるスポーツだということです。

また水上から四季折々の風景を楽しめ季節を感じることができるという楽しさもあります。

――ズバリ今井選手にとって「カヌー」とは何ですか?

今井:僕の人生を輝かせてくれるもの。多くの人との縁を繋いでくれるもの。「宝物」です。

――カヌーを通して何を伝えたいですか?

今井:僕の方からこれを伝えたいということはありません。僕がカヌー競技に取り組んでいる姿を見てもらうことで、人生がプラスに働く要素を得られる人がいたら、それでいいのかなと思っています。カヌーは日本ではマイナースポーツなので、若い人達に、「スプリントカヌーという素晴らしい競技があるよ」と伝えたいですね。

――今後の目標を教えて下さい。

今井:次の大きな目標は、世界と戦える競技者の1人となり、2024年のパリパラリンピックの舞台に立つこと。東京2020の舞台に立って、改めてパリの舞台にも立ちたいと思いました。そのために今まで以上に色々なことを考え質の高い練習をこなしていかなければならない。

2022年は自分の力を試しつつ、さらに高めていく年になると思います。2023年にはパリのパラリンピックに向けた第1回目の選考会が行われることになると思います。それを考えると2年を切っているので時間が限られていて、パリ大会は東京大会よりさらにハードルが上がることは重々承知していますが、表彰台目指して歩む道を楽しんでいきたいです。

<おわり>

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今井航一/イマイ コウイチ 広島県広島市出身
株式会社コロプラ 所属/香川県パラカヌー協会 所属

主な成績
2019日本選手権 男子KL3 2位/男子VL3 1位
2020日本選手権 男子KL3 1位/男子VL3 1位
2021 東京2020パラリンピック 男子VL3 12位

今井航一 Twitter
今井航一 Instagram

所属:株式会社コロプラWebサイト
香川県パラカヌー協会 Twitter

一般社団法人 日本障害者カヌー協会Webサイト
一般社団法人 日本障害者カヌー協会 Twitter

取材・文/大楽 聡詞
写真提供/今井航一・(一社)日本障害者カヌー協会

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