――神谷選手とは相性が良いのですね。大日本では日本を代表するパワーファイターの関本大介選手や岡林裕二選手、そして鈴木秀樹選手や佐藤耕平選手など大型ファイターと戦うことが多くなりました。これまで印象に残った試合があれば教えて下さい。
大地:名前が上がった4選手とも印象に残った試合あります。私の尊敬するプロレスラーツートップの1人、関本大介さんとの試合は2020年4月の一騎当千準決勝です。関本さんとはたくさん試合しましたが、コロナ禍なのもあり無観客で行われた準決勝が印象深いですね。いろんな事ありすぎて印象に残る・残らないの話ではないです…残り過ぎています(笑)。
岡林さんは、いつかは忘れましたが横浜文化体育館ですね。私が初めて勝った試合です。それまで何をしても勝てなくて(苦笑)。岡林さんは僕が苦手とするタイプですが、初めて攻略出来た時は本当嬉しかったのを覚えています。
鈴木秀樹選手は2試合あります。一つは2017年12月横浜文化体育館、鈴木選手に勝利し初めてストロングヘビー級のタイトルを獲得した試合。そしてもう一試合は2018年4月札幌大会、一騎当千の優勝決定戦でもありストロングヘビー級のタイトルをかけた戦いでもありました。結果は鈴木選手に敗れてベルトを取られました。私にとって鈴木選手はIGF時代から練習教えてもらったレスラー。鈴木選手は独特の世界観を持っています。そのプロレス観や思想等に触れ、自分の中で「今の大日本で鈴木秀樹を理解できるのは自分だけだ」と勝手に思っていた時期でした。ですから特に印象に残っているのかもしれません。
最後に私の尊敬するプロレスラーツートップの2人目・佐藤耕平さん。2019.11.4両国国技館大会のタイトルマッチですね。父の付き人をやっていたというのもありますし、多分、現在のプロレス業界で一番蹴りが重いのが耕平さんです。父を体感できない今、その血が流れている耕平さんと試合することが、唯一父を体感出来る方法です。それに加え憧れもあるし超えたいレスラーでもある。その耕平さんの持つストロングヘビーのベルトに挑戦して勝利した試合は印象に残っていますね。ただ「じゃあスゲー試合したのか?」と問われると…私自身の自己評価は良くありません。でも「佐藤耕平に勝ったんだから、この人に笑われないレスラーになろう」と決意した試合でもあるのです。