――確かにそうですね。事故が発生した2001年10月のハヤブサさんとの一戦もマンモス選手が急成長を遂げていて、戦前は「ハヤブサ、危うし」という雰囲気があったんですよ。
マンモス:まだまだ敵わないかもしれませんが、追い詰めるところまでたどり着けたのが凄い思い出なんです。団体がなくなっても、ずっと”FMW”を選択し続けたのは、僕の中での正解だったんですよ。
FMWが崩壊してWMF旗揚げに参加して、色々な人を立ててきて、生活もしんどくて、いつ家の電源が止められてもおかしくなくて…。でも自分の中では筋を通して生きてこれたのはよかったのかなと思います。
――本当に苦しかったんですね…。
マンモス:だからこそ自分の家といえる団体があるというのは幸せなことだと思いますよ。FREEDOMSの若手選手達に、大日本プロレスみたいな育成体制を作ってあげたいですよね。道場もあって、寮もある。食事もできて、兄弟子がいて、新弟子がいるという環境をFREEDOMSで作ってあげたらいいなと思います。
――FREEDOMSさんは事務所はあるけど、道場はないんですよね。
マンモス:そうなんです。間借りした道場はあって、そこでの練習は杉浦透が結構引っ張ってくれていますね。きちんと自分達の道場があれば、胸張って彼らも「プロレスやってます」と言えるようになるはずなので。
――自前の道場を構えるようになると、より練習量も増えますからいよいよFREEDOMSさんは大日本プロレスさんに対抗できますよね。マンモス選手が入門したFMWは寮や道場もあって、インディー団体とはいえ色々と揃っていました。
マンモス:練習頑張って、チャンコを食べて、同じ釜の飯を食って、団体を守っていくという生活をFREEDOMSの若手選手達にはさせてあげたいですね。
<最終回 後編に続く>
<インフォメーション>
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写真提供/プロレスリングFREEDOMS
取材・文/ジャスト日本
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【ジャスト日本】 プロレスやエンタメを中心にさまざまなジャンルの記事を執筆。2019年からなんば紅鶴にて「プロレストーキング・ブルース」を開催するほか、ブログやnoteなどで情報発信を続ける。著書に『俺達が愛するプロレスラー劇場Vol.1』『俺達が愛するプロレスラー劇場Vol.2』『インディペンデント・ブルース』