四天王プロレスの一角として激しい闘いでファンを魅了し続けたレスラー小橋建太さん。2005年7月18日・東京ドーム、佐々木健介さんとの試合は、両者合わせて218発ものチョップ合戦が行われ、その年の「プロレス大賞 年間最高試合賞」を受賞した。 2013年5月に現役を引退したが、『FortuneDream』という自らプロデュースした興行を継続的に開催、団体の垣根を超えたマッチメイクで、今もなお、プロレスファンに夢を与え続けている。 その小橋さんは、一昨年等々力にエニタイムフィットネスとして日本最大級の規模を誇るトレーニングジムをオープンさせた。なぜ今トレーニングジムを立ち上げたのか…小橋さんに話を聞いた。
――今回、どのような経緯でジムを設立したのでしょうか。
小橋:ジムを作りたいという思いは、昔からありました。
引退後、道場に練習に行っていましたが、さすがに引退した身なので家の近くでジムを探し始めました(笑)。
いろいろなジムを調べ探しているうちに24時間トレーニングができる「エニタイムフィットネス」を見つけました。
価格がリーズナブルで、鍛えたい時に鍛えられる。そこでトレーニングを続けるうちに「自分でもジムを持ちたい」と思うようになりました。
現役時代、レスラーを引退してからの夢の一つに「ジムの経営」がありました。正直いうとリングに上がっている時は、「将来的にできたら良いな」という数多くある夢の一つでした。
しかし、引退してから「ジムのオーナーになって、レスラー時代に培った経験を周りの人たちにも伝えたい」という気持ちに変わりました。
――どのような心境の変化があったのですか。
小橋:現在、日本の総人口に占める65歳以上の割合が、4人に1人という高齢化社会です。今後も、その割合は増えていくでしょう。僕も53歳で高齢者予備軍です。
自分自身の体、自分自身の健康は自分で守ろう、という思いが強くなりトレーニングジムをオープンしました。
じつは会員になって頂いた方のなかには、80代以上の方が何人もいらっしゃるんですよ。