――加治選手のSNSで東京2020パラリンピックの閉会式の写真が上がっているのを確認しました。やはり閉会式は感慨深いものがありましたか?
加治:自分は開会式に参加することを楽しみにしていましたが、コロナ禍だったので参加することが出来ませんでした。通常、海外の大会等に参加する時、お会いするのはカヌー選手のみです。パラリンピックは他の競技も一緒にいるし「日本選手団」となると普段会うことが出来ないスーパースターに会うこともできました。もちろん海外の選手も含めです。カヌーでは適用されない障害を持つ選手たちもいます。視覚障害を始め様々な障害の方がいて、「これまで見てきた世界とは違う世界」だと感じました。閉会式では、大会が終わってしまう寂しさとパリに向けての気持ちと参加できたことへの感謝の気持ちが入り混じっていました。
――そのような選手たちと交流はしましたか?
加治:人見知りで自分自身からは行けない性格なのと、コロナ禍で各選手がナーバスになっているようで交流することは難しかったですね。今回はコロナ禍という状況下で東京2020自体行われたことが奇跡だと思います。
加治良美/カジ ヨシミ 愛知県名古屋出身
ネッツトヨタ名古屋株式会社 所属 / 岐阜県カヌー協会パラカヌー部 所属16歳で車いすマラソンに出会い競技に打ち込む。
2014年 カヌー関係者に誘われカヌー競技を始める。
2020年 女子KL3日本選手権優勝。
2021年 世界最終予選を兼ねたパラカヌーW杯、女子カヤックシングル(KL3)で6位入賞。東京パラリンピックカヌー内定選手となる。
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所属:ネッツトヨタ名古屋 WEBサイト
一般社団法人 日本障害者カヌー協会Webサイト
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取材・文/大楽 聡詞
写真提供/日本障害者カヌー協会