【パラカヌー 加治良美】「悔しかった」それが東京2020の気持ちです(前編)

――僕は大会前にカヌー関係者の方から「加治選手がリオの金メダリストの記録を上回っている。メダルも期待できる。」と聞いていました。

加治:誰がそんなことを言っていたのですか(苦笑)。でも確かに手応えは感じていました。

――東京2020の舞台でそれまで積み上げてきたものを全て出し切ることが出来ず悔しい思いをされているということですね。

加治:かなり悔しい思いをしています(笑)。50秒を切ることを目標に練習に励んでいました。50秒を切ることは出来なかったけど、東京パラではメダル争いには絡めるだろう…と思っていたのと、3位以降のゴールタイムは同じくらいと予測し、どれだけ競り勝つことが出来るかが自分の勝負どころだと想定し練習していたので、そこまで至らなかったことが悔しいですね。

――今は気持ちを切り替えてパリに向けて練習しているのですか?

加治:東京パラの前に左脇腹を痛めて、そのまま9月16日からデンマークで行われた世界選手権に出場しましたが、脇腹の痛みが治ったのと同時に別の箇所の痛みが出てきました。幸いにも今はシーズンオフで試合がないので、しっかり体を休めながら、痛む部分に負担の少ないトレーニングを行ったりしています。

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