【DDTプロレス 上野勇希】お互いぶつけ合えるのを彼(竹下幸之介)は待っていてくれたと思います(後編)

――Aブロックは秋山さん以外にも火野裕士選手・吉村直巳選手・ボディガー選手と身体の大きい選手が多かったですね。

上野:スーパーヘビー級の選手ばかりでダメージは大きかったですね。だから日頃のケアが大切でしたし、トレーニングでもダメージを抜くようなことをしていました。Aブロックは身体の大きい選手が多い。当然ダメージを受ける。これは想定していたことです。逆に言えば「ノーダメージで勝てることはない」と覚悟を決めて試合に臨むことができました(苦笑)。打撃が良いのかポイントを絞った投げ技が良いのか…それを見逃さなければ勝てるという感覚は強かったし、試合で見極めができていたと思います。

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――久しぶりに元タッグパートナーである吉村直巳選手と戦いました。

上野:2019年2月(吉村選手の)復帰戦以来ですね。とにかくD王GPの公式戦としても負けたくなかったし1人のレスラーとしても負けたくなかった。上野・吉村という「同期二人の戦い」に気持ちが入りました。負けたことは悔しいけど「悔しい負けではなかった」し、引きずる負けではなかったですね。

――そして公式戦の最後は遠藤哲哉選手。上野選手の言う「一瞬を見逃さなかった」結果の勝利かと。

上野:僕の感覚としては「一瞬を見逃さなかった」閃きというよりは遠藤さんに「引っ張り上げられた」と言いますか。同じユニットになったこともないし、9月の「負け残り8人タッグトーナメント」で僕が佐々木さんに勝ったことでDAMNATIONは解散になりました。僕は張本人ですしThe 37KAMIINAのことを遠藤さんは嫌いらしい(笑)。僕のことを引っ張り上げる要素は0(ゼロ)なんですけど、試合中遠藤さんに「もっと楽しもうぜ」と言われたり「お前はそんなものなのか、もっといけるだろう」と叱咤激励されている気がしました。だから11.21は「閃き」ではなく意地の張り合いでした。遠藤さんに引っ張り上げられた土俵で戦って勝てましたね。

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――それは自信に繋がりますね。

上野:そうですね。でも次は自分から土俵に上がって戦います。しっかりイメージも出来ました。

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